INTERVIEW
ライヴハウス"横浜 BuzzFront"オープン記念インタビュー
2022.12.13UPDATE
2022年12月号掲載
鈴木 和哉(BuzzFront発起人)
松下 順二(BuzzFront代表)
Interviewer:フジジュン
Photographer: 川野晴都
みんながより音楽を楽しめる、新たな仕組みがライヴハウスを変える
-でも一度ライヴをやって、バンドもお客さんも"あのライヴハウス良かったね"になれば、その輪がさらに広がっていきますから。最初のブッキングは重要な1歩ですよね。
鈴木:まさにその通りで、何よりもバンドマンやお客さんに喜んでもらいたいので。バンドマン目線で"こうだったらいいな"みたいなところは、どんどん盛り込んでいこうと思ってます。例えば、楽屋にバー・カウンターがあって、そこからドリンクを直接注文できたらいいなと思って。楽屋にお酒を飲めるようなスペースを作ろうと思ってます。
-いいですね! フロアまで出なくてもドリンクが買えるし、ライヴが終わったバンドがそのスペースで飲んでて、バンド同士の交流の場になったり。
松下:楽屋がバーみたいなイメージなので、アー写や媒体の撮影に使ってもらっても嬉しいですしね。"楽屋をバーにする"とか言い方悪いですけど、めちゃくちゃ頭悪いじゃないですか? もちろん、最高だって意味ですけど(笑)。でもたしかに、バンドがドリンクを買いにフロアに行くと、お客さんに話し掛けられたり写真を撮られたりして、結局バー・カウンターまでたどり着かないみたいなこともあるんですよ。だから、お酒や水を楽屋で買えるってのはバンドマンならではの発想だし、面白いですよね。
鈴木:ちなみに楽屋は横浜っぽくレンガ造りの内装を考えてて、いわゆる普通の楽屋っぽいものではない雰囲気にしたいと思っています。まだ作ってないですけど(笑)。
松下:あとは楽屋だけでなく、お客さん側にもバーだけで営業できるクオリティのバー・カウンターを作りたいと思ってて。地方のライヴハウスとか、ライヴ営業だけだと平日が埋まらないという悩みがあるので、平日はバー営業だけで完結できるようにして、その延長にちょっと他にない仕組みを考えてます。お客さんにとってもバンドにとっても、より音楽が近くなるようなお店にしたいと思っているし。バンドはもっと気軽にライヴがやれて、お客さんはもっと気軽にそれを楽しめるようなお店作りができたらいいなと思ってます。
-それはすごく楽しみですね! 今のコロナ禍でライヴハウスからお客さんが離れてしまった現状から、コロナ前の状況に戻すのってすごく難しいと思ってて。もしかしたら、ライヴハウスの仕組み自体を大きく変革する時期なのかも知れないですよね。
松下:BuzzFrontの特徴として、300人以上のキャパがあるところがデカくて。バー営業の延長みたいなイベントを作って、チケットをソールドさせるイベントも作れば、みんなもっと気軽に音楽を楽しめると思うんですよね。
-平日と週末で、上手く棲み分けすればいいんですもんね。バンドや主催者側から、"こんなイベントやりたいんだけど"って提案してもらってもいいですし。
鈴木:そうですね。あとは"来やすい立地"という利点があって。神奈川の人はほとんど電車1本で来れるし、都心からも気軽に来れる、人の集まる街だから。音楽好きがふらっと寄れるような環境を作りたいよね?
松下:そうですね。ライヴハウスでチケット代がかかっちゃうとふらっと寄れないけど、BuzzFrontにはバーがあるので。そこに1杯だけ飲みに来てもらうのも全然ウェルカムです。いずれですけど、毎週月~火曜日はバー営業で、水~日曜日はライヴ営業でソールドみたいなのが理想なので。プレオープンのときには、早速バー・ライヴを実験的にやって、バランスを見てみようかなと思ってます。
-そういう気持ちを持っていろいろ試す中で、BuzzFrontにしかない色や魅力が出ていくんでしょうね。これまで、横浜のライヴハウス・シーンを長く見てきたおふたりですが、ライヴハウス・シーンにおける、横浜らしさや特徴ってどんなところにあると思います?
松下:"横浜レゲエ祭"があったり、ヒップホップもありますし、F.A.Dが作ってきたメロディックのシーンもありますし、ハードコアも強いし......全部あるのが横浜なのかな? とも思いますね。
-どのジャンルも他の地域と比べたとき、流行が早い気がするんですよね。黒船の時代から、海外から新しいものを輸入してみたいな歴史的背景もあるのかもしれませんが。僕は流行の一歩先を行ってるのが、横浜といったイメージがあるんです。
鈴木:たしかに。だから"最前線=BuzzFront"なんです。実はこの名前は20年前から決めてたんですけど、"最前線はライヴハウス・シーンにある"って意味で。"一般的には、テレビから流れる音楽が流行ってる音楽と言われるのかもしれないけど、実際そこで歌ってる彼らは、ライヴハウス・シーンから生まれていて。本当の最前線はライヴハウスなんだよ"って意味で、"BuzzFront"って名前を付けたんです。"Buzz"って言葉も音を表す意味で使ったんですけど、最近"バズる"なんて言葉をよく使うから、俺が流行りに乗ってるみたいでイヤだなと思って(笑)。
-あはは。それも早すぎましたね。20年前から言ってることですから、胸を張ってこの名前を使っていきましょう(笑)! お話を聞いてると、最前線且つオールジャンルの音楽が揃っている横浜の地で、BuzzFrontはジャンル問わずで、様々なミュージシャンが観れるライヴハウスになりそうですね。
松下:そうですね。ジャンルは問わずですが、僕はカッコいい人たちに来てほしいですね。若手のミュージシャンもカッコいい人に来てもらって、一緒にシーンを作っていきたいです。それは僕ひとりじゃできないので、若いスタッフにも期待してて。若いスタッフのセンスも頼りにして、横浜に新しいシーンを作っていけたらいいですね。ただ、"間口は広く、ただ媚びない"って姿勢は大事にしたいと思ってて。そこの線引きは僕がしっかりやろうと思ってます。
鈴木:ここまで大変でしたけど、やっと形になって。ここからライヴハウスを作っていくのは、人と人なので。俺は順二がこのお店を引っ張っていってくれるのを、しっかりサポートしていけたらと思います。
-オープンに向けて、BuzzFrontのここからの予定も聞かせてください。
松下:12月16日からプレオープンが始まって、17日はBOMB FACTORY、SOBUTも出演します。そして、グランド・オープンが1月4日で、NUBO、HAWAIIAN6、G-FREAK FACTORYが出演します。ライヴハウスにこだわり続けて活動し続けるHAWAIIAN6、地方のライヴハウスを守り続けてるG-FREAK FACTORY、そして僕らも最初に音を鳴らそうというところで、僕にとってもすごく意味のある3マンなので。ぜひ遊びにきてほしいです。
-では、最後にBuzzFrontオープンに向けて、それぞれメッセージをください!
鈴木:念願の横浜駅前のライヴハウス! 本当に人が集まりやすい街なので、音楽はもちろんそれ以外でも楽しめる空間を作りたいと思ってます。どんなジャンルでもいいのでいろんな人が利用してくれると嬉しいです!
松下:新しい音楽もあるし、好きなバンドが出てる可能性もあるし、音楽好きが集まってるし、お酒もおいしい。ここに来ればなんでもある、みんなにとっていろんな新しい出会いがある場所にします。ぜひ遊びにきてください!
LIVE HOUSE INFORMATION
横浜 BuzzFront
神奈川県横浜市西区北幸2-7-10高見澤ビルディングB1F
公式サイトはこちら
EVENT INFORMATION
"BuzzFront Opening Party"
12月17日(土)横浜 BuzzFront
OPEN 16:30 / START 17:00
出演:BOMB FACTORY / SOBUT / T.C.L / MINOR LEAGUE /
IRIE BOYS / OXYMORPHONN /
THE SKIPPERS / THE BELGA
公式サイトはこちら
RELEASE INFORMATION
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アコースティック・アルバム
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