DISC REVIEW
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結成は1991年。24年の活動歴を誇るベテラン、BOMB FACTORY。彼らが1年10ヶ月ぶりにリリースするミニ・アルバムをひと言で表現するなら"歌心溢れるハードコア"。"ヴォーカルとコーラス・ワークが最大の武器とバンド自身も自負する通り、熱いメロディとシンガロング必至のコーラスを聴いていると、自然とライヴの盛り上がりが目に浮かんでくる。バンドの根っこには80年代のハードコアがあるようだが、ギター・プレイからはハード・ロックの影響も窺える。もっとも、どの曲からももはや何々風と思わせない彼ららしさが感じられるから、そのへんは気にせず、彼らの熱い歌心を思う存分楽しめばいい。切ないメロディが全6曲の中で、いいアクセントになっている「WALK」ではベースも歌っている。 山口 智男