INTERVIEW
KYONO
2021.04.12UPDATE
Interviewer:荒金 良介
昨年10月に2ndアルバム『S.A.L』をリリースしたKYONO。今回、1年ぶりのライヴは自身初の配信ライヴとなり、その名も[KYONO LIVE!! "S.A.L"Streaming 2021](4月17日から24日まで視聴可能)を決行。現場にはJESSE(RIZE/The BONEZ)、Kj(Dragon Ash)、MAH(SiM)、ミヤ(MUCC)、TAKUMA(10-FEET)と豪華メンバーが集まり、KYONO BANDと火花散るステージングを披露してくれることだろう。配信ライヴならではの魅せ方やカメラワークにこだわりながら、KYONOの現時点における集大成を叩きつけたパフォーマンスは必見だ。
"ここでしか観られないスペシャルなライヴ映像になってると思います!" KYONOが錚々たるメンツ招いた配信ライヴで現時点の集大成を叩きつける!
-まずは昨年10月にリリースした『S.A.L』について、今改めてご自分のキャリアの中でどういう位置づけの作品になったと感じられてますか? 発売から時間が経ち、作品の捉え方に変化はありましたか?
1stアルバム『YOAKE』(2018年リリース)が自分のソロとしてのひとつの完成形でもあったので、2ndアルバム『S.A.L』ではその流れを生かしつつも、逆にできあがった世界観を壊して、より幅の広い作品に仕上げたかったんですよ。だから、いい意味でガチャガチャとした面白みのある作品になっていると思います。自分としては捉え方に変化はなく、ライヴを意識して作った部分もあるので、今回の配信で『S.A.L』の曲を思い切り楽しんでもらえたらと思ってます!
-『S.A.L』を聴いたKYONOさんの周りのアーティストの感想、また、ファンやリスナーの反応はどんなものがありましたか?
みんなそれぞれ好きな曲が違ったりして、その反応は面白かったですね。名盤だと言ってくれた人もいましたし、全体的に評判は良かったです。
-では、KYONOさん自身、『S.A.L』リリース後はどんなふうに過ごしてましたか?
昨年のリリース後はライヴのことを考えつつも、なかなかスケジュールが組めない状況もありましたからね。KEENというブランドの配信ライヴや、年末"NYRF(New Year Rock Festival)"の生配信イベントに参加して、アコースティック・バージョンという形で演奏したりしてました。それ以外はライヴ用のデータを見直したりしてましたね。今年に入ってからは、"日本統一外伝 田村悠人"(FODにて全話独占配信中)の主題歌「PHASE」のミックスを詰めながらも、この[KYONO LIVE!! "S.A.L"Streaming 2021]の準備を進めていたので、打ち合わせやリハーサルでずっとバタバタしてました。
-最近、KYONOさんが聴いている音楽(あるいは映画など)や、おすすめのアーティストがいれば教えてもらえますか?
ライヴ音源のミックスや映像チェックの毎日でなかなか余裕がなく、最近は映画とかもあまり観られてないんですよね。何年か前に映画館で観た"LIFE!"はかなり良かったので、オススメですね。
-そして、4月17日から初の配信ライヴの公開がスタートします。基本的な質問になりますが、今回、配信ライヴに踏み切ろうと思った理由から教えてもらえますか?
当初から『S.A.L』リリース後のライヴは、今まで参加してくれたゲストのみんなに声を掛けて、盛大な祭りのような形でやりたいと考えていたんですよ。でも、このタイミングでやるなら、あえて無観客での配信ライヴというのもやり方によっては見応えがあって、かなり面白いんではないかと思うようになったんです。それから会場やメンバー、スタッフ、ゲストのみんなに声を掛けて、スケジュール調整をしていきました。準備に時間がかなりかかりましたが、みんなの協力のおかげもあり、なんとか実現することができました。
-この配信ライヴをやるうえでリハーサルは何度か行ったのでしょうか?
そうですね。『S.A.L』に関しては今回初めてバンドで合わせる曲もわりとあったんですよ。メンバーみんなが身体に曲が馴染むまでにはそれなりの時間も必要でしたからね。あと、自分主導での配信ライヴは初だったので、曲順や流れを考えるうえでも必要不可欠な時間でした。リハーサルには結構入りましたね。
-『S.AL』に収録された新曲を実際にリハでやってみて、新たに気づいたことや、発見などはありましたか?
アルバム制作時はエンジニアとのやりとりがほとんどでしたからね。基本的にひとりで音と向き合っていたので、リハーサルで、みんなで音を合わせたときにやはりバンドならではのグルーヴやライヴ感が出て。そうなると、曲の広がりも出てくるので、ワクワクする感じはありました。もちろんアルバムに近づけていく作業から始めて、細かい部分をいろいろと詰めていくので、みんな大変な部分もあったと思いますが、それもまた楽しめましたね。個人的には今回もいろいろと気づかされた部分はありました。
-『S.A.L』の楽曲をライヴ・バージョンとして、新たなアレンジを施したものもあるのでしょうか?
大まかなアレンジは特にないんですが、ライヴの流れだったりで多少変えてる部分はありますね。
-実際の配信ライヴについて、お話しできる範囲で大丈夫なのですが、どんな内容になりそうでしょうか?
かなり内容の濃い、見応えのあるライヴになってると思います! 絶対面白いと思うのでぜひ! としか今は言えないですね。
-KYONOさんがコメントに、"ある種の映像作品として一つの完成形を作り上げる事ができました"と書かれていますが、これは通常のライヴとはいい意味で一線を画した魅せ方を意識されたということでしょうか?
通常のライヴとは違い、無観客ならではのMV撮影に近い撮り方と、照明の見せ方や会場の使い方など、いろんな意味で独特な空間になったと思うので、ここでしか観られないスペシャルなライヴ映像になってると思います!
-これまでKYONOさんの楽曲に参加したゲスト・アーティストを多数招いて、配信ライヴを行うのも大きな目玉のひとつです。JESSE(RIZE/The BONEZ/Vo/Gt)さん、Kj(Dragon Ash/Vo/Gt)さん、MAH(SiM/Vo)さん、ミヤ(MUCC/Gt)さん、TAKUMA(10-FEET/Vo/Gt)さんと錚々たるメンツが顔を揃え、KYONO BANDとコラボを繰り広げるわけですよね。音源と実際に共演するのとでは、また楽曲の空気感もガラッと変わると思うんですが、KYONOさんなりの見どころを教えてもらえますか?
今回ライヴで初めて共演するゲストももちろんいましたからね。こちらもすごく楽しみだったし、実際に音を合わせたときに音源とはまた違うライヴ感や、バンドとのグルーヴ感も出ていると思います。また彼らの持っている熱さや、それぞれの持ち味も加わって、楽曲に広がりも出ていて、とにかくすべてが見どころになってると思います!
-今回の配信ライヴを通して、KYONOさんが一番伝えたいこととは?
音楽の力ですね!
-配信ライヴをやる前とあとで、こうした配信ライヴというものに対する捉え方、考え方に何かしら変化はありましたか?
実際にやってみるとめちゃくちゃ大変だということがわかりましたね(笑)。でも、かなりやりがいはあると思いました。見せ方やライヴの運びも通常のライヴとはだいぶ違うので、かなり勉強になりました。これはこれで面白いと思いましたからね。
-今後もこうした配信ライヴを継続してやろう、という気持ちはあるのでしょうか?
今後の状況にもよりますけど、今のところ継続してやろうというのは考えてないです。そこはタイミング次第ですね。
-2021年、KYONOさんの中でこれからやってみたいこと、今後の予定などあれば教えていただけますか? 曲作りも引き続き行っているのでしょうか?
いろいろと落ち着いたら、久々に通常のライヴをしたいですね。それと次の作品に向けての楽曲制作を進めていきたいです。あとは、ゆっくり温泉でも行きたいですね(笑)。
LIVE INFORMATION
[KYONO LIVE!! "S.A.L"Streaming 2021]
視聴可能期間:4月17日(土)19:00~4月24日(土)23:59
出演: KYONO BAND(KYONO / HIROMITSU(AIR SWELL/OXYMORPHONN)/ DUTTCH(UZMK) / KAZUYA(BOMB FACTORY))
ゲスト・アクト:JESSE(RIZE/The BONEZ) / Kj(Dragon Ash) / MAH(SiM)/ ミヤ(MUCC) / TAKUMA(10-FEET)
[チケット]
¥3,850
販売期間:~4月24日(土)18:00
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S.A.Lオフィシャル・グッズ(KYONO監修)受注販売受付中
※配信ライヴ出演メンバー、ゲストのサイン入りTシャツあり
受注期間:~5月5日(水・祝)
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