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INTERVIEW

KYONO

2021.10.19UPDATE

2021年10月号掲載

KYONO

インタビュアー:荒金 良介

KYONOが初の無観客配信ライヴの模様を収めたDVD『KYONO LIVE!! "S.A.L" 2021』をドロップ! 昨年10月に2ndアルバム『S.A.L』をリリースし、今年地元のYOKOHAMA Bay Hallで行われたライヴが映像作品としてパッケージ化された。この日はJESSE(RIZE/The BONEZ)、Kj(Dragon Ash)、MAH(SiM)、ミヤ(MUCC)、TAKUMA(10-FEET)と豪華アーティストが一堂に会し、爆音の宴を繰り広げる貴重なパフォーマンスを収録。メイキング映像を含めて、画面からパッションや人間味が溢れ出た内容に仕上がっている。KYONOに話を訊いた。

-今回は配信ライヴの映像化ということで、改めて見返しても1曲目「S.A.L」から爆音ライヴが展開されて、ド頭から引き込まれました。

嬉しいですね。久しぶりのライヴだったので、思いっきり爆音でやりたいなと。その雰囲気は映像でも伝わるんじゃないかと思ったし、やってる側も気持ちいいですからね。照明さんも含めて、本当のライヴみたいに一発でやりたかったんですよ。カメラの向こうにお客がいることをイメージして、なるべく通常のライヴのような気持ちでやりました。

-気持ちの上では普段のライヴと変わらずにやろうという。

そうですね。ただ映像は12カメ入れていたので、こういう角度の画が欲しいとか、そういう打ち合わせはしました。照明さんにも曲ごとにイメージ・カラーを伝えたりとか。準備期間は結構長かったんですよ。

-実際にライヴをやったのはいつ頃ですか?

3月16日に収録して、その1ヶ月後の4月に配信しました。だから、映像を見直して編集する時間もありましたね。準備は今年頭からライヴ前までリハーサルをやったり、曲順も考えたりしました。会場を押さえて、映像チームにお願いして、ミーティングから始めたんですよ。どうライヴをやるのか、どう照明を当てるのかを考えて、ドラムだけステージの上で、ほかのメンバーは下のフロアを使ったら、面白い画が撮れるんじゃないかと。

-まさに配信ライヴでしかできない魅せ方です。YOKOHAMA Bay Hallも会場として最高ですし。

うん、老舗でシャンデリアもあって、雰囲気がありますからね。

-KYONOさんも当日は滾るものがありました? 最初から身体が動いていたし、フルスロットルでしたよね。

やっぱり準備期間が長かったし(笑)、リハーサルで身体も温まっていたから。一発目からテンションを上げていけましたね。

-配信をやる前とあとで気持ちに変化はありましたか? というか、あの映像を観てしまうと、生で体感したい気持ちが高まりました。

そうですよね。あれでお客さんを入れたら楽しそうだなと。朝から夜まで動きっぱなしだったから、みんなグッタリしてましたけどね(笑)。

-KYONO BANDでライヴをやるのはいつ以来ですか?

本当に1年ぶりぐらいです。メンバー同士ではコンスタントにリハに入っていたので、テンションは変わらずにやれたけど、やってみて体力が落ちたなと思いました。お客さんを入れて、フル尺でやったら疲れそうだなと感じましたね。一応、配信だったのでここでいったん休憩しようとか、そういう時間は作れたんですよ。

-あぁ、KYONOさんがいつの間にか黒から白Tシャツに着替えていたので、ぶっ通しではないんだなと思いました(笑)。

そうですね。ぶっちゃけ、無観客だしアンコールも何もないだろうから、あの着替えたタイミングはアンコールのつもりでやりました。

-「EQUAL SOCIETY」でMAH(SiM/Vo)さん、ミヤ(MUCC/Gt)さんを迎えたときですね。

1stアルバム(2018年リリースの『YOAKE』)の曲から後半戦に入るという。映像を観ると、あれ、着替えたのかな? と思いますよね(笑)。

-メイキング映像では当日、KYONOさんが自ら手刷りしたTシャツを共演者に配ってましたよね。

そうですね。みんなと会ったのも久しぶりで、MVの撮影以来でしたから。そこでもテンションは上がりましたね。

-本編のライヴでは『S.A.L』のお披露目的な意味合いもあり、「PHASE」を除いて全曲プレイしてましたよね。しかもほぼアルバムの曲順通りのセットリストでした。その意味で『S.A.L』という作品は作った時点で完成されていたんだなと。

うん、作品もライヴを意識して曲を並べたし。ゲストの兼ね合いで曲順を変えた部分はあるんですけどね。

-ええ、「THE WAY feat.Kj(Dragon Ash)」、「STAY GLOW feat.TAKUMA(10-FEET)」は曲順とは変えてましたね。

ライヴだと、こっちのほうが、流れがいいかなと思ったんです。あと曲調も大きかったのかな。

-ライヴ全体の流れも非常に良かったです。特に「THE WAY feat.Kj(Dragon Ash)」はライヴで聴くと、めちゃくちゃヘヴィで迫力がありました。

音源は自分で弾いているけど、ライヴはメンバーが弾くから、より激しくなるのかなと。みんなの勢いが詰まってますからね。アドリブもOKだし。そのほうがライヴ感も出るから。

-HIROMITSU(OXYMORPHONN/AIR SWELL/deadbites)さんのコーラスもライヴで抜群に映えますね。

彼は叫べるし歌えるし、KAZUYA(BOMB FACTORY/Gt)君もハモれるので、3人で歌えるのは自分も歌っていて気持ちいいんですよ。HIROMITSUのシャウトにも刺激を受けますからね。

-KYONOさんはピン・ヴォーカルで押すよりも、周りで歌ってくれるほうが好きなタイプ?

そうっすね。わりと好きで聴いていたバンドもそういう人たちが多くて、サビはみんなで歌ったり、ハモったりしていたんで。ライヴは観たことがないけど、QUIET RIOTとか。

-LAメタルのQUIET RIOTですか!

結構サビでハモっていたし、『Condition Critical』もきれいなハモリがありましたからね。あと、QUEENもみんなで歌ってるじゃないですか。

-爆音バンドでもコーラスやハモリは必要だと?

僕ひとりでも成立している状態だけど、ライヴでメンバーが歌ったら、みんなも歌える感じになるだろうし、よりキャッチーになるかなと思ったんです。KAZUYA君もQUIET RIOTが大好きで、俺のイメージをすぐにわかってくれるから。

-なるほど。KYONO BANDの人選はそうした音楽的共通項も大きいんですね。

そうですね。MUCCのミヤ君ともいろんな話をするし、彼とも共通点があったから。今回は後半戦でミヤ君も入り、初のツイン・ギターだったんで、これもまた面白いかなと思いました。単純にギターが1本増えるから、音の厚みも違うし。あと、映像を見返すとミヤ君、KAZUYA君がすごく楽しそうだなと感じて。ミヤ君もKAZUYA君もツイン・ギターでやった経験はあまりないだろうし、そこも見どころのひとつかなと思います。

-あと、MAHさんを迎えた「EQUAL SOCIETY」は合わせたのが初だったそうですね。

初めてですね。リハでは一度合わせたけど、いざ本番となると、さすがだなと思いました。ちゃんと聴かせどころをわかっているし、曲も理解しているし、歌い分けもスムーズにできたから。自分にとっても新鮮でした。違う声が入ると、楽曲に深みが出るし、作品を出してから初めてライヴでMAH君とやれたので純粋に嬉しかったですね。

-あんなにソワソワしているMAHさんは初めて観ましたけどね。

はははは(笑)、そうですか。MAH君からすると、周りは年上ばかりですからね。

-KYONOさんからすると、SiMは2世代ぐらい下のバンドになると思うんですが。音楽性についてはどう見ているんですか?

また違うミックスの仕方だし、また違うラウドのあり方だなと。僕らが聴いていたパンク、スカも彼らは好きなんだろうけど、世代で捉え方は違うから、そこは面白いですよね。純粋にかっこいいと思いますよ。