INTERVIEW
GYZE
2018.06.12UPDATE
2018年06月号掲載
Member:Ryoji(Gt/Vo) Shuji(Dr) Aruta(Ba/Vo)
Interviewer:山本 真由
-「龍吟」と「龍神(Dragon Calling)」、そして「Japanese Elegy」にも"Welcome to DRAGON LAND!"という歌詞があったり、今作は"龍"というモチーフが多く登場しますが、海外での活動が多いGYZEにとっての日本的、アジア的なアイデンティティの象徴、というような意味合いもあるのでしょうか?
Ryoji:いくつか理由はあるんですが......、まず僕の本名が"竜司"(リョウジ)だから(笑)! まぁ、半分冗談ですけど理由のひとつですね。そもそも、"龍"というのは全世界に存在する空想の生き物ですが、ただ西洋では悪の象徴。東洋では善の象徴とされてます。メタルにおいて、ドラゴンってよく登場するけど、それって悪者役でだと思うんですね。GYZEは東アジアの持つ龍を世界の人にも知ってもらいたいなと思いました。あと一説によると、日本列島は龍のシルエットをしてて......たしかに龍っぽいですよね。
-海外でのツアーも多いということで、いろいろ機材の工夫や改善も考えられているようですね。最近では、アプリのアンプを使用しているようですが、実際のライヴでも使われるんですね! 移動のストレスが軽減して、サウンドも安定したものが出せるという、いいことずくめのようですが、問題点などはないのでしょうか?
Ryoji:そうですね、今はiPhoneとiRigを繋ぐだけですね。あとはShureのイヤモニとワイヤレスだけ。アプリは"Ampkit"で長年使っていたPeaveyが開発にかかわってるので信用性も高く感じました。トラブルも一度もないし、音もGYZEにぴったりです。きっとこれからは、スマホがアンプの主流になるんじゃないかなと思ってます(笑)。まぁ、今のところはiPhoneでライヴしてるのは僕以外聞いたことないけど......。
Aruta:僕はTECH21の"SANSAMP BASS DRIVER"、いわゆるサンズからPAに直結しています。以前からGYZEはステージ上の音がとんでもなく大きかったので、モニタリングも非常に楽になりました。ちなみに僕はイヤモニは使っていません。サンズなら持っている人も多いだろうし、一度試してみてほしいですね。
-今作のリリース・ツアー(6月に開催される"SINGING DRAGON TOUR")も発表されていますが、東名阪はリリース前なんですね。こういう日程になったのは何か狙いがあるのでしょうか?
Ryoji:いろいろなことが重なり、今回のスケジュールになった......ということにしておきましょう!
-東京にはHER NAME IN BLOOD、名阪にはDEVILOOFがゲストとして発表されていますが、ファイナルの地元札幌はワンマンになるのでしょうか?
Ryoji:今のところはワンマンの予定ですね。ただ北海道でいいバンドがあれば一緒にやれたらいいなと思ってますけどね。北海道は本当にバンドがいないんですよね......。ハーネーム(HER NAME IN BLOOD)はいつも最高だし、DEVILOOFも極悪サウンドそうだから楽しみです。
Aruta:その2バンドを筆頭に、一緒にシーンを作っていけるバンドと出会っていきたいです。
-夏にはヨーロッパのフェスにもいくつか出演予定ですが、今後のライヴへの意気込みや作品についてなど、読者へのメッセージをお願いします。
Ryoji:『龍吟』は旅立ち、卒業、希望、未来のイメージを曲や歌詞に込めました。デス・ヴォイスに抵抗がある人は、インスト・バージョンやMarcバージョンを聴いてみてください! ......ここだけの話、僕も昔はデスボ苦手でしたけど、気がついたらデス・メタル・フロントマンです(笑)。ライヴはいつもどこでもGYZEはGYZEであるようにします! 某方の言葉を借りるならば、"世界一リード・ギター弾きながら歌ってるバンド"らしいので生で観てもらいたいですね!
Aruta:GYZEにとっても新たな挑戦となっている『龍吟』。今作のスタイルは必ず武器になる、と確信しています。我々の世界で活躍する、という目標は最近具体的なものに意識が変わりつつあります。今はまだ過渡期。しかし今作をきっかけにそれがより具体的なものになるでしょう。まずはリリース・ツアーの東名阪札。僕たちの"今"を観に来てください。では、ライヴ会場で。応援ヨロシク!
Shuji:激ロックをご覧のみなさま、はじめまして! GYZEのドラマー、Shujiです! 今年もGYZEは、日本はもちろん、たくさん海外でもライヴをしてきます! そして、ニュー・シングル『龍吟』はみんなの心に響く曲になってると思います! この曲には特に思い入れがあり、つらかったときこの曲に救われました。早くみんなにも聴いてほしいです! これからもGYZEをよろしくお願いいたします! 今後とも応援ヨロシク!