INTERVIEW
MAKE MY DAY
2018.03.16UPDATE
2018年03月号掲載
Member:Isam(Vo) Julian(Gt/Vo) U-ske(Ba) Hal(Dr)
Interviewer:荒金 良介
-Halさんは音楽的にはどのへんを通ってきたんでしょうか?
Hal:僕が最初に聴いたメタル・バンドはAVENGED SEVENFOLDの5thアルバム『NIGHTMARE』ですね。
Isam:そうなんだ!
Hal:それを聴いて、かっけー! と思いました。その前はうちの母親がX JAPANがめちゃくちゃ好きで、小学生のころにライヴにも連れて行ってもらって、そこでYOSHIKI(Dr/Pf)さんみたいになりたい! と思ってドラムを始めたんですよ。それから、AVENGED SEVENFOLDをきっかけにラウド系の音楽も聴くようになりました。でもヒップホップ、EDMも好きですね。で、ASHLEY SCARED THE SKYのライヴに行って......。
Julian:最初のきっかけはRED BULL主催のバンド・コンテスト"Live on the Road"決勝のSHIBUYA-AXで僕たちのライヴを観て、こういう系の音楽に目覚めたみたいで、逆に他のバンドはまったく知らないんですよ。
Hal:全然知らないですね。ライヴを観て、かっこいい! のひと言でした。
Julian:今のところ知識の差で困ることはないですけどね。
-ドラム・プレイで影響を受けた人はいるんですか?
Hal:DREAM THEATERのMike Portnoy、黒人のTony Royster Jrとかに惹かれて、ゴスペル・チョップスみたいなものを叩きたいなと。あと、YouTubeドラマーのLuke Holland(ex-THE WORD ALIVE)、Matt McGuireとか、そういう人からも影響を受けてますね。
Isam:タイプ的には唯我独尊系のドラムじゃないかな。
Julian:(Halは)まだアイデンティティが確立されてなくて、いろんなものを吸収している段階なのかなって。言っちゃえばなんでも好きなタイプで、オールラウンダーって感じだから、ここから何かが見えてくるんじゃないのかな。原石状態ですね。
Isam:俺なんてHalくらいのころは"PUNKSPRING"で全バンドダイブしてましたからね。それこそなんでも好きだったから(笑)。
-そして、今作は新体制による第1弾作品になります。早く音源を出したいという気持ちは強かったですか?
Julian:そうですね。前作(2017年リリースのEP『Urban Warfare』)ができるか、できないかの絶妙な時期にHalが入ったから、前作には関わってないですからね。内容的には前作からの流れを踏襲しつつ、あとはインスピレーションって感じです。ノリやすくて、キャッチーなものを意識して......それは一貫してそうなんですけどね。
Isam:「Hide Behind」は映画のタイアップで、それは映画の内容に寄せているんですよ。どちらかと言えば、壮大系の曲なので、映画のエンドロールで流れてもおかしくないイメージで作りました。残りの2曲だと、特に2曲目「Crowned Victim」のサビはシャウトで押しているので、ライヴのフック曲になればいいなというのと、1曲目「The Awakening」に関しては、代表曲が欲しかったから、そこで僕ららしさを出そうと。「Taste of Secrets」(『Urban Warfare』収録曲)に近い曲を作ろうと思って作りました。で、4曲目「Urban Warfare」は唯一ラップ調の曲なので、THE GAME SHOPにリミックスしてもらったんですよ。より洗練されたタテノリになってるかなと思います。
-Halさんは初めての制作だったわけですが、いかがでした?
Hal:初めてすぎて、ここで何を喋っていいのかわからなくて(笑)。
Isam:思ったことを言えばいいんだよ。
Julian:打ち込みで大まかな骨組みは作っているんですけど、それにドラムをつけてもらいました。
Hal:これどうですか? って聞きながら。
Julian:ダメです~! って感じのやりとりもありましたね(笑)。
U-ske:ドラムばかり目立つことを考えちゃうところはありましたね。
Julian:あぁ、そうだね。"あのドラマーのこのプレイをしたいです!"って言われて"いや、その前にそのドラムはこの曲に合ってるの?"って言うこともありました。例えば、Halが10やりたいものを持ってきたら、曲に当てはまるのは3ぐらいなんですよ。ただ、その3でも十分ドラマー然としたニュアンスは入ってますからね。
Hal:今後は曲に映えるドラム・フレーズを考えられたらいいなと思ってます。
-U-skeさんはいかがですか?
U-ske:ベースに関しては特にないです。曲をより良くする方法はJulianが一番知ってますからね。
Julian:信頼されてますね(笑)。
Isam:ポスト・ハードコアみたいなジャンルは、そこで何を弾くかというより、いかにちゃんとやるかだから。機械的じゃないけど、迫力とかがポイントになってきますからね。