－もともと職人的なところに興味があったんですね。RUKIさんはいかがですか？

RUKI：普通に人のインタビューはあんまり読まないですけど、Twitterのタイムラインに流れてきたインタビューは読むことがあって。それがたまに多ジャンルのインタビューだったりもするんですけど、そういうのを読んでると、すごいなと思いますね。なんか、捨てるもんがないんだなぁみたいな発言とか。発言に責任感のない感じがすごく見えて、そういうのはいいなと。

－そうですね、アイドルの方のインタビューは結構びっくりすることがあります。

RUKI：それが本質っぽいなと思いますけどね。あと、外タレの記事は面白かったりします。

－例えばSLIPKNOTのCorey Taylorがドナルド・トランプを批判しているとか、報じてるメディアは少なかったりもしますが。

RUKI：そういうのはすごく好きなんです。NINE INCH NAILSのTrent Reznorが、音楽業界をめっちゃ否定してるんですよ。超大御所で、自分もこだわって作品を作っている状況で、音楽業界自体が死んでるとか、腐ってるとか、音楽家としての発明家がいなくなったとか、そういうことを言っていて。日本の人も、それくらい言ってくれたら変わるのかなぁとは思うんですよね。"すまんけど、終わってる！"みたいな（笑）。そういうのって、日本ではなかなか......というか。（アーティストに対して）商業的にやるのか、作品として出すのか、そのどちらかををふるいにかけるような話っていうのは、見てると面白いなーとは思うんですけど。

－自戒を込めて胸に刻みます。当たり障りのないものはファン以外には引っ掛かりづらいと感じていましたし。

RUKI：まぁ、アルバムのインタビューが一番引っ掛からないですね（笑）。時代もありますけど。僕たちの時代は、精神性というか、普段何を言ってるかわからないところとか、そういうことを調べていく面白さもありましたから。

－今だとネットで調べようと思ったらすぐ調べられることが多いですしね。the GazettEはSNSの使い方もとても上手だなと感じるのですが、同時に大変だろうなと思うんですよ。SNSをやるにあたって気をつけてることはありますか？

RUKI：自分が正しいと思って言うのはやめようっていうのは、心掛けてるっていうわけでもないけど、無駄なことは言わないようにしてます。いろんな人がいるので。

－難しいですよね。有名な方だと特にコンプライアンスが過剰に求められる時代ですし。SNSを見ていると、the GazettEのことではないですけど、いわゆるライヴ・キッズの間では延々とライヴ・マナー問題が議論されていたりして、不毛だなぁと思うことが多いです。

RUKI：ライヴ・マナーとか、僕は結構言う派だったんですよ。今はあまり言わなくなりましたけど。昔は何かあれば長文で畳み掛けるくらいで。

－ライヴ・マナー議論を見て、思うことはありますか？

RUKI：昔から言ってきた方なんで、純粋に普通に見れないのかな？ っていう感覚というか。ちゃんとしてねとは思いますけど。時には強く言わないと伝わらないときもあるので。

－議論しないことでしか解決しないのかなとも思いますけどね。

RUKI：うーん......そういう世の中の動きだから、こんなふうになってんのかなとも思ったり。

－ファンからしてみたら、メンバーの言うことが絶対なんですよね。だったら、マナーとか抽象的な言い方じゃなくて、バンド側ではっきりとルールにしてもらった方がいいのかなとも思います。

RUKI：そうそう、どこのバンドもそうですよ。揉めたくないなら言わなきゃいいし、揉めてもいいんだったら言えばいいしとは思います。まぁ、ライヴハウスでやってるバンドは大変だと思いますけどね。揉め事があるのはいっつも僕らもライヴハウスだよね。

REITA：それは、ホールもやってるからなんだろうけどね。

RUKI：そう。だから、この問題は永遠に続くでしょうね。

－でも、矛盾してますよね。ライヴに行くっていうのはポジティヴな行為で、楽しかったー！ っていう余韻に浸ってるときに、ふとSNSを開いたら"マナーが悪い人がいました！"みたいなものを見てしまったときには......。

REITA：あれはすごくイヤですよね～。こんな人がいました！ っていうことを、みんなに知ってもらおうとすること自体がちょっとよくわかんない。その人だけに言えばいいし。

RUKI：ってREITAさんが言ってます（笑）。

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