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INTERVIEW

the GazettE

2017.07.21UPDATE

2017年07月号掲載

the GazettE

Member:RUKI(Vo) 麗(Gt) 葵(Gt) REITA(Ba) 戒(Dr)

Interviewer:KAORU

シーンとしてのヴィジュアル系っていうものに対しては興味ないんですよ。 "ヴィジュアル系"っていうのは、発明家のようなもの


-富士急のライヴはお祭り感満載の楽しい企画が盛りだくさんですし、楽しみにしています。そして、"ROCK IN JAPAN FESTIVAL"への出演も発表されましたね。びっくりしました。ヴィジュアル系が出演するようになったのはわりと最近のことですし。(※the GazettEは8月11日に出演)

麗:まぁ、まったく未知の部分なので、"LOUD PARK"とか"KNOTFEST"とは違う雰囲気なんだろうなっていうのは楽しみですね。北海道の"RISING SUN ROCK FESTIVAL"みたいな感じなのかな? と勝手に想像しつつ。

-いわゆる邦ロック・キッズと言われる子たちは、わりと素直に楽しんでくれそうな印象です。それにすごく環境もいいですし、ピースフルで。

葵:少し気持ちがラクになりました(笑)。

-かなり遡りますが、去年の"KNOTFEST"でのライヴの手応えはいかがでしたか?

RUKI:まぁ、一生懸命やりました(笑)。

麗:自分が感じてる手応えよりも、反応が良かった気はしますね。

-RUKIさんは前回のインタビュー(※2017年3月号掲載)で、現代のヴィジュアル系はラウドロックが中核になっていることに対して"天井が見えてる"とおっしゃってましたが、とても鋭いなと思ったんです。the GazettEが好きだと公言しているバンドにインタビューしたのですが、7弦ギターでDjentでプログレ的なことを取り入れていてスキルも高い。ラウドロックを突き詰めるとそうなっていくのかなと思いました。他にもヴィジュアル系のバンドの方にお話を聞いたり、ファンの人も含めてですが、ヴィジュアル系というものに対して、わりとコンプレックスを抱えてるように感じることも多いんです。15周年を迎え、ヴィジュアル系の代表であり後続の指針となっているメンバーさんから、誇りを持ってヴィジュアル系をやれない、好きだと言えないという人たちに、何かアドバイスになるような言葉をいただけたらと思うのですが、お願いできますか?

葵:うーん、基本的に自分たち以外はどうでもいいので、贈る言葉はないんですけど(笑)。まぁ、こういうシーンっていうのは、"各々"がいいですよね。いわゆるラウドなシーンだったら、流行った音楽がドゥル! っていくじゃないですか。さっきおっしゃったDjentが流行ったら、Djentばっかりがドゥル! ってくるじゃないですか。その右へ倣え精神はいらないし、好きなように朽ちていけばいいのかなと。

-ラウド系も型が決まりつつありますけど、それでも長く続いてはいるんですよね。

葵:でも、ヴィジュアル系はなかなかそうならないっていうか。自分たちなりのことをやってる人もいるし、そういう人たちが生き残ればそれでいいんじゃないかなと思いますけどね。

-戒さんからはいがでしょうか。

戒:うーん、あんまり言える立場じゃないっていうのはあるんですけど......ただ自分が思うのは、ひとつのスタイルを貫くかっこよさっていうのはあると思うんですよ。だから、スタイルを貫くバンドが俺は好きです。

-そのスタイルというのは、音楽的な面においてでしょうか?

戒:どっちもですね。姿勢も含めて。あんまり自分が他のバンドに深入りをしないというか、浅いところしか見てないから言えた立場じゃないんですけど(笑)。

-REITAさんからはいかがですか?

REITA:ヴィジュアル系に誇りを持てない子たちにってことだったら、誇りを持って言えない理由がなんだかわからないんですけど、まぁそれがいいんじゃないのかなと思います。それが原動力というか。"ヴィジュアル系"っていう名前だけはみんなが知ってるけど、そんなにどっぷり浸かってる人は多くはいないと思うんで、それが良かったりすると思うし。あとは、"ヴィジュアル系がこんなフェス出るなよ"みたいなことを言われた方が、俺は燃えるし。そういうのが原動力になるのかな。

-コンプレックスを原動力にということですね。麗さんからはいかがですか?

麗:アドバイスじみたことは言えないんですけど、ヴィジュアル系だと胸を張って言えないということは、自分のことがちゃんと見えてるっていう証拠だと思うので、すごく賢いなと思います。うちらはヴィジュアル系のド真ん中をやってるつもりだけど、若いころはすごく尖ってたし。そういう面では最近の子は賢いのかなと。周りがどう思おうが、誰も保障してくれる世界ではないので、好きにやるのが一番だと思います。

-RUKIさんからはいかがですか?

RUKI:ヴィジュアル系に誇りが持てない......まぁ、そういうのは自分たち以外はどうでもいいなーっていうか。

-国立代々木公演のライヴで"誇りを持ってヴィジュアル系でやっていく"と、言わばヴィジュアル系宣言のような発言をしていましたよね。

RUKI:シーンとしてのヴィジュアル系っていうものに対しては興味ないんですよ。"ヴィジュアル系"っていうのは、発明家のような。ヴィジュアルというものにまつわるメイク、衣装、パッケージとかを含めたものという認識なんで。だから、何をもってヴィジュアル系と言ってるのかにもよりますね。

-バックグラウンドがヴィジュアル系シーンの文脈にあるっていうこともあると思いますよ。

RUKI:ヴィジュアル系自体も細分化してるので、うちらはうちらだし、周りは周りだし。だからアドバイスはないんですよね。好きって言ってもらうのはありがたいんですけど。