INTERVIEW
OUTRAGE
2017.04.13UPDATE
2017年04月号掲載
Member:橋本 直樹(Vo) 阿部 洋介(Gt) 安井 義博(Ba) 丹下 眞也(Dr)
Interviewer:荒金 良介
-安井さんはむき卵みたいにキレイな顔立ちで。
橋本:あっ、そうだね!
丹下:はははは、むき卵か。たしかに。
阿部:今はタイ焼きみたいになってるけどね(笑)。
一同:ははははは。
-丹下さんはどうですか?
丹下:懐かしさはあまりなくて。ただ、昔の演奏シーンを見ると、ガムシャラの度合いは若いころしか出せないものがあるなと。何とも言えない、アドレナリンが出てる感じは若い時代独特のものだなって。
-昔のライヴ映像を観ると、会場全体の熱狂度がまた違いますよね。ワーッ! と炎が燃え盛るような沸騰ぶりで。
丹下:そう! そして、我々のお客さんも一緒に歳を取ってますから(笑)。お客さんのノリを見ると、当時を思い出しますね。全国各地で、たしかにああいう感じだったなと。
安井:30周年ライヴのときも、30年前は若かった人が今は40、50近くになってるわけじゃないですか。そういう人たちが同じようにノッてくれてましたからね。当たり前だけど、30年前には40、50歳の人はいなかったから、それも嬉しかったですね。
-ずっとバンドを続けてないと、見れない光景ですよね。
安井:そうそう。昔よりも酔っ払いは増えたかもしれない(笑)。
丹下:AC/DC、IRON MAIDENもそうだけど、いずれ孫を連れて来るファンもいるかもしれないし。そこまで頑張らないと。
-えぇ、3世代が楽しめるメタル・バンドを目指してほしいです!
丹下:OUTRAGEの40周年のときは俺がいなくて、若いドラマーが入って、3人でやってくれればいいかなと。俺は客席で観て、応援してる(笑)。
-いやいやいや、それは困ります。
丹下:でもバンドがなくなるより、その方がいいから。仮にOUTRAGEというバンド名が残るなら、俺はドラムじゃなくてもいいのかなと。ヴォーカルもそうだけど、ドラムは肉体が直接音に出ますからね。本当に健康に気をつけなきゃいけない。ライヴが近づいてくると、あまり遠くに出掛けないようにしてるんですよ。帰りにコケて骨折したら、ライヴできないから、家で飲もうかなって。
-僕も先日背中にいきなり激痛が走って、初めて救急車で運ばれました。
丹下:えー! 何で?
橋本:激ロック、走ったの?
一同:はははははは。
橋本:俺も若いころにウォッカ飲みすぎて、背中が痛くなったよ。
丹下:膵臓が悪くなると、腰や背中が痛くなるからね。
-すみません、話が逸れました。では、ここで今年の"LOUD∞OUT FEST"の話に移りたいんですが、昨年はどうでした?
丹下:LOST SOCIETYと一緒にMETALLICAの「Creeping Death」(1984年リリースの2ndアルバム『Ride The Lightning』収録曲)を演奏してね。海外の人と一緒にやる機会はあまりないから、いい刺激をもらいました。
-LOST SOCIETYはまだ若いし、演奏もパフォーマンスもイケイケでしたね。
阿部:一緒に居酒屋に行ったもんね?
安井:そうだね。わりと大人しい子たちだったね。
阿部:酔って暴れるような感じではないもんね。
丹下:まぁ、ありがたいことですよ。大先輩のLOUDNESSと一緒に3回もやらせてもらえて......まとめるわけじゃないですけど。
橋本:まとめちゃった(笑)。
安井:はははは。
丹下:ただ、フェスなので意気込みは負けちゃいけないから。LOUDNESSはLOUDNESSの持ち味、OUTRAGEはOUTRAGEの持ち味を出して。
阿部:ギターが上手いか下手か、その違いを見せないと(笑)。
丹下:まぁ、高崎(晃/Gt)さんはありえないぐらい上手いですからね。
阿部:俺はありえないぐらい弾けないから、ははははは。でもライバル的な気持ちはないし、和気あいあいとしてるからね。
橋本:兄貴分っぽいもんね。近所のガキ大将みたいな感じで、特に高崎さんは。
安井:LOUDNESSは人がファンキーだから楽しいですね。それに自分たちは昔からファン以外の前でプレイするのが好きで、それが楽しかったから。
橋本:バンドを始めたときも、そうだったじゃん。
-結成当時ですか?
橋本:うん。いろんなバンドに交ざって、俺たちが出るとみんなポカンとして、なんじゃこりゃ!? が当たり前だったから。ステージに出ると、ワーッとなるわけじゃなく、シーンとしてたからね。急にローディが出てきて、演奏し始めたぞって。
-そんな雰囲気だったんですね。
橋本:俺なんて楽屋に入る前に、何度止められたかわからないもん。"いや、すいません、今日歌うんですけど"って(笑)。