－そうだね、ただアニメに合わせていっちゃうと、結局気持ちが入んなくなったりと。

Ko-ichi：そうですね、それはすごく嫌だったんで。前回の "デュラララ!!×2 承"のタイアップ曲の「NEVER SAY NEVER」もそうだったんですけど、結局自分たちがやりたくなかったら、意味がないんですよね。やっぱりバンドって生き物だし、その中に人間性が垣間見えないといけない。自分が納得して世に出したいっていうものを作るのが大変でしたね。

－歌詞に関して他のメンバーの意見を聞くことは？

Ko-ichi：そうですね。今までは結構自分だけで書いてたんですけど、今回はメンバーにも"どう思う？"って聞いて。"ここの言い回しもっとこうした方がいいんじゃないか"、とか"語尾変える"とか、意見ももらいみんなで納得した歌詞で出せたんで、それが評価にも繋がってるのかなと。そういうところも含めてバンド的にもすごく成長できた1曲ですね。歌詞の作り方もそうだし、レコーディングの仕方もそうだし、僕で言うと、オートチューン外してるし。

JUNE M：いろんなことに挑戦しましたね。

Ko-ichi：ひと昔前の自分たちだと考えられないような挑戦が詰まってて。それをリリースできたのですごくよかったです。

－ちなみに、"銀魂゜"を1番よく見てるメンバーはどなたですか？

Ko-ichi：僕とJUNEですかね。今はできるだけみんなで毎週見てますね。

JUNE M：僕は"週刊少年ジャンプ"も含めて漫画が好きなんで漫画でも読んでましたね。

Ko-ichi：今回タイアップが決まって"エンディング担当するクールはこのあたりになるから"って聞いて単行本読み直して。"やっぱ面白れぇな"ってまたハマって（笑）。

JUNE M：使ってもらえるストーリーも、アニメの中でもすごく感動的な"将軍暗殺篇"っていうシリアスなストーリーで。今回のジャケもそれにリンクしたものになってます。ホント、良いところに使ってもらえたなと。

－タイトルが片仮名なのには理由があるんですか？

Ko-ichi：新しい自分たちを出していくっていう意味で、ひとつの決意表明にもなってます。前作の『ENERGIZER』（2015年3月リリースの2ndフル・アルバム）で片仮名の曲を入れたんですけど、今回も片仮名を使うことにまったく躊躇はなくて。ここで"Glorious Days"って英語にしたら結局何にも変わらないから、しっかり振れ幅の広さを打ち出していくっていう意味でもタイトルは片仮名表記でいいんじゃないかっていうところに落ち着きました。

JUNE M：単純にこっちの方が見た目もいいかなって。もちろん英語表記と比較してみたんですけど、やっぱ片仮名の方がいいかなと。

Ko-ichi：サンエルって曲のタイトルのパンチ感を大事にしてるんですけど、今回、アルバムに入る曲よりも手に取ってもらいやすいものにしたいっていう思いがあって。特にシングル・カットになるし、アニメの曲だし。そもそも「グロリアスデイズ」っていうタイトルにたどり着くまでにいろいろと案を出していて。"Ko-ichi君、SFとか好きだから「未来世紀ブラジル」のパロディで、「未来世紀サンエル」とかいいんじゃない？"とか（笑）。ホント、パンチだけを求めた案とかいろいろ出たんですけど、結局片仮名の"グロリアスデイズ"に落ち着いて。まぁ良かったよね（笑）。

JUNE M：っていうか絶対"未来世紀サンエル"にはならないから（笑）！

Ko-ichi：でも、"銀魂゜"で使われている楽曲ってタイトルにパンチある曲がすごく多いんです。「桃源郷エイリアン」（2011年リリース／serial TV drama）とか「現状ディストラクション」（2013年リリース／SPYAIR）とか......。

－そこにぶつけていくには、よりパンチがないと（笑）。

Ko-ichi：それで"未来世紀サンエル"って。方向性的には間違ってないんですけど（笑）。とりあえず、"グロリアスデイズ"に落ち着いてよかったなと思います。

－前回"デュラララ!!×2 承"でタイアップを経験して、それが勉強になって今回に活きたことは？

Ko-ichi：歌詞に関しては、ホントに"デュラララ!!×2 承"でやったことが大きいなと。前回は、"デュラララ!!×2 承"の世界観は垣間見えるんですけど、そこまでアニメを意識してなかったので、今回はもっと意識して書いてもいいかなと。"デュラララ!!×2 承"でバランス感というか、どこまで振り切ればいいかの加減がわかったので、歌詞は書きやすかったですね。

－MVですが"デュラララ!!×2 承"はアニメの映像を使ってましたよね。

Ko-ichi：今回「グロリアスデイズ」に関しては役者も一切抜きで"飛び抜けてカッコいい演奏シーンを撮ろう"っていうテーマがあったんです。"銀魂゜"のタイアップですけど、いざMV観たら"すげえかっけぇバンドじゃん！"ってアニメで知ってくれた人にも思ってもらえる、そういう狙いもありました。

－たしかにアニソンの歌い手って、"顔の見えにくい人"が多いような気がします。でも今回のMVはそういうところとは全然違うリアルなストリート・シーンから出てきたバンドって部分をフィーチャーしていてカッコいいなと。

Ko-ichi：ありがとうございます。