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INTERVIEW

BULLET FOR MY VALENTINE

2015.08.18UPDATE

2015年08月号掲載

BULLET FOR MY VALENTINE

Member:Matthew "Matt" Tuck (Vo/Gt)

Interviewer:米沢 彰

-Jayはソロ・プロジェクトでも始めたんでしょうか。それとも音楽を離れたとか?

うーん......。あいつの場合、とにかく次へ進む機が熟したって感じだったんだよね。あいつの個人的な事情で、その事情に俺たちが振り回され始めてしまって、キャリアにも支障が出ると思ったし、エネルギーを消耗し始めていたから、もう潮時だなとお互いが感じたんだ。軽い気持ちでは決められなかった。何ヶ月も話し合って決めたことなんだ。それで、このアルバムを作り始める前に終わりにしようと思った。

-2月のアナウンスの時点ではかなりレコーディングも進んでいたものと思いますが、Jayはレコーディングにはタッチしていないのでしょうか? Jamieが参加したのでしょうか?

どっちも参加していないんだ。ベースは俺とMichael "Moose" Thomas(Dr)が全部弾いたよ。それで、アルバム制作中にオーディションを同時進行でやって、アルバムを作り終わったころにJamieが加入した感じだね。Jamieとは全部ステージで合わせたんだ。

-レコーディングは大変でしたね。Jayの埋め合わせをしないといけなかったとは。

まぁでも今までも、レコーディングのときは俺がやっていたからね。Jayが脱退する前からよく"ベースは誰が弾いたの?"って聞かれていたけど。Jayはスタジオでの作業が遅かったから、俺がやった方が早くて、時間の節約のために俺が弾いていたんだ。だから、みんなが知らないところでいろんなことが起こってたってことだね。曲を書いてアルバム作りをして、しかもオーディションもやって。なかなかやることの多い時期だったよ。でも、そのおかげで最高の形にまとまったと思う。

-最終的には辞めたJayもバンドも、新しく加入したJamieもハッピーになって良かったですね。

Jamieなんて、想像してごらんよ。車のショウルームで働いていたのが、今じゃ世界的に成功しているメガ・メタル・バンドの一員なんだから(笑)。

-まさにシンデレラ・ストーリーですね。

そうだね。今は夢見心地な感じなんじゃないかな。いろんな新しい経験を一度にしているからね。今までアメリカをツアーしたこともなかったし、南米に行ったこともなかったし、日本にも行ったことがないんだから。でも今そのすべてを経験しようとしている。こんな短い間にね。だから今あいつは頭が爆発しそうなんだ(笑)。

-同時進行でいいベースも弾かないといけないですけどね(笑)。でも彼の演奏を観るのが楽しみです。

うん。すごくいい仕事をしてくれているよ。"Ozzfest Japan 2015"で日本に行くころには、みんなをものすごくハッピーにできるんじゃないかな。

-そのOzzfestですが、今作のリリースから3ヶ月後と、最高と言えるタイミングでの来日ですが、来日への意気込みを教えていただけますか?

もう本当に楽しみだよ! アルバムの仕上がりにものすごくハッピーだったけど、それを今度はプレイできるわけだからね。Jamieも加わったし、新しいエネルギーと血が入った感じなんだ。早くステージに上がりたいよ。しかもOzzfest自体が最高のパッケージだよね。KORNやEVANESCENCEも出るんだから。しばらく出ていなかったし、すごく楽しみだよ。今は何もかもがポジティヴで、メンバー全員、ここ数年足りなかった分のエネルギーが戻ってきている。前はこの生活にちょっと疲れていた感があったけど、少しオフの時間が取れて、やりたいことをやったアルバムができて、Jamieがやってきて、みんなのモチベーションが復活したんだ。だからそういう状態でまた日本に行けるのが本当に楽しみだよ。

-そうですね。すべてが絶好のタイミングで動いているような気がします。

そうだね。ここ数年はちょっと大変なことが多かったから、あらゆる意味でバンドとして強くなれたと思うよ。ものごとがうまく回っていないときにツアーするのはあまりいいことじゃないけどね。裏ではみんな疲れきってうんざりしていたわけだから。でも今は本調子に戻れたと思うんだ。

-そう考えるとこのアルバムはバンドにとってもファンにとっても一層特別なものになりますね。エネルギーも戻って。

そうだね。こういうバンドをやっていると、そのエネルギーがあることがとても重要なんだ。プレイしたい、という情熱を維持することができるからね。それを感じられないステージほど悪いものはないから。外見上はオーディエンスのおかげでうまくいったとしても、本人たちは裏で大打撃、なんてこともあるからね。でもそういう状況を変えたいという意識を俺たちの中でオープンにしてきたんだ。今は気分が乗らなかったら話さないし、自然体のコミュニケーションをようやく覚えた気がするよ。気分的にも随分楽になった。

-これまでも洋楽チャートで1位を獲得するなど、日本にはあなた方のファンが大勢います。彼らに向けたメッセージを最後にお願いします。

もちろん! 日本のファンのみんな、何年も応援してくれて、愛をくれてありがとう! ちゃんと届いているからね。ここ数年は舞台裏で紆余曲折あったけど、キャリア史上最高のアルバムを作ることができたんだ。また日本に行ってステージに上がって、みんなの前で新曲をたくさんプレイできるんだって思うだけでもワクワクするよ! 今俺たちはとてもいい状態にあるから、早くそっちに行きたいね!