INTERVIEW
FACT × Crystal Lake
2015.02.14UPDATE
Member:FACT:Kazuki (Gt) Crystal Lake:Ryo (Vo)
Interviewer:荒金 良介 Photo by 石原 慎
-RyoさんはCrystal Lakeに加入して、いかがですか?
Ryo:根本は変わらないと思うし、FACTもそうだと思うけど、常に新しいものを求めてます。自分が入る前から、Crystal Lakeは今みたいなサウンドになろうとしていたから、そこにちょうど自分がフィットしたんですよね。無理に変わろうというより、自然な流れで進化しているから。同時にこれからは深みも出していきたいですね。
Kazuki:吸収力がいいんでしょ? 俺らもかっこいいものは何でも吸収したくなっちゃうから。でもそこに魂を全部売るわけじゃなく、バックグラウンドがあった上で新しいスパイスを入れていく。今のバンドで15年やってきて、一生変わらないレシピを欲しがるときもあるんですよ。"俺らはこれで行こうぜ"っていう欲求は出てくるけど、結果無理なんですよね。Crystal Lakeもそういうバンドなのかなって。新しい音源を聴いたときも変化を感じたし、そこは似てるのかなって。常に刺激を自分たちから欲していく。そういうバンドがかっこいいと思います。
Ryo:そうですね。ウチらもメンバー全員音楽が大好きで、それぞれ好きなジャンルも違うけど。芯にハードコアはあるけど、それにとらわれずに新しい音楽を作ろうとしてますからね。
-ここ最近のCrystal Lakeはショー的要素も強くなりましたね。
Kazuki:俺、ダンサーが上がったステージをまだ観てないんですよね。
-昨年11月に行われた"KNOTFEST JAPAN"のステージですよね。あれは衝撃的でした。
Kazuki:もう1度やってもらって、そのダンサーの中のひとりが俺だったら、面白いなって。
Ryo:ははははは。
-女性ダンサー4人をステージに呼んだアイディアはどこから?
Ryo:LIMP BIZKITのカバー「Rollin'」でMVでもダンサーが出てるんですけど、それを"いつかライヴでもやりたいね"という話はしてたんですよ。で、KNOTFESTが決まったときに"ここしかないでしょ"って。ダンサーが出れるステージなんてそうないし、勝負を仕掛けよう、誰もやってないことをやろうって。
-昨年、イギリスのフェスでもLIMP BIZKITを観たんですが、そのときはオープニングに女性コーラスが登場して、1曲目「Rollin'」から始まったんですよ。惹きつけられました。
Kazuki:それもいいですねえ。羨ましいっす。
-そして本題に入りたいんですが、今回仙台公演を皮切りに"MONSTER ENERGY OUTBURN TOUR 2015"が始まります。どんなツアーになりそうですか?
Kazuki:まず仙台公演やったあとにフェリーに乗るんですよ。
-いきなりフェリー話ですか(笑)。
Kazuki:いや、去年生まれて初めてフェリーを体験して面白かったんですよ。だから、一緒にフェリーに乗れたら楽しいなって。そこでグルーヴが出たら、Crystal Lakeとバッチリ盛り上がれるかなと。なので、フェリー次第です(笑)。
Ryo:ははははは。
Kazuki:あと、俺らは3月4日にニュー・アルバムが出るんで、セットリスト的にもまたバリエーションが広がると思うから、それも個人的に楽しみです。しかも今回は単発じゃなくてツアーだし、リスペクトできるバンドと一緒に回れるから、お互いに刺激し合えるだろうし、それ以外にも吸収できることがあるだろうなって。何が起きるかわからないんで、モチベーションは徐々に上がってます。このツアーは1回きりだから、家の近くに来たときはぜひ足を運んで欲しいですね。俺らはステージの上でも下でもいいツアーにしたいし、みんなで作り上げたい。バンドとお客さんでいい熱量を作れたら、今年1年もシーンが廃れることなく、上がっていけるのかなと。新しい風が吹けばいいですね。俺らとCrystal Lakeが一緒に回ることで、何かの起爆剤になればいいですね。
Ryo:やっぱり、ずっと一緒にツアーを回れることがでかくて。単発では生まれないグルーヴが出ますからね。バンド同士がバチバチにやり合うことも大事だけど、一緒にツアーを作り上げるエネルギーもシーンの活性化に繋がると思うんですよ。FACT、Crystal Lake、常に新しいことをやろうとしてる2バンドが揃うことで、他のバンドにも刺激を与えられたらいいなと思うし、いいツアーにしたいですね。絶対間違いないツアーになると信じてます!