MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

ANNALYNN × Crystal Lake

2017.12.05UPDATE

2017年12月号掲載

ANNALYNN × Crystal Lake

Crystal Lakeが10月21日に開催した"TRUE NORTH FESTIVAL"で初来日を果たしたタイのメタルコア・バンド ANNALYNN。そんなANNALYNNが12月6日にリリースした日本デビュー・アルバム『Stare Down The Undefeated』の収録曲「Never Coming Down Feat. Ryo Kinoshita Of Crystal Lake」に、Crystal LakeからRyoがゲスト・ヴォーカルで参加している。互いに自国を飛び出して活動しているという共通点もあり、意識し合っている両バンドだが、今回は"TRUE NORTH FESTIVAL"の当日に、ANNALYNNよりBON、Crystal LakeよりRyoを招いての、国境を超えたヴォーカル対談を敢行! 彼らの出会いやお互いの印象について、またタイの音楽シーンについてなど、公演直前のふたりに語ってもらった。

ANNALYNN:BON(Vo)
Crystal Lake:Ryo(Vo)
インタビュアー:荒金 良介

-今回、Crystal Lake主催のフェス"TRUE NORTH FESTIVAL"(10月21日に新木場STUDIO COASTにて開催)にて、ANNALYNNが初来日ということで、おふたりにいろいろと話をうかがえればと思います。そもそもの出会いから教えてもらえますか?

Ryo:ANNALYNNの『Stare Down The Undefeated』に入ってる「Never Coming Down Feat. Ryo Kinoshita Of Crystal Lake」という曲に参加しているんですけど、まずメールで彼らから"ゲスト・ヴォーカルをやってくれ"と急に連絡が来たんですよ。もちろん彼らのことは事前に知ってたんですけど。それから、やりとりするうちにすげぇいい奴じゃん、と思って。初めてタイに行ったときにずっとつきっきりで、すごく良くしてくれたんですよ。だから、俺らも彼らを呼んで、お返しではないけど、ケアしてあげたいなと。

-"すげぇいい奴じゃん"というのは?

Ryo:こんなにタトゥーだらけのお兄さんなのに(笑)、タイの人ってみんな笑顔だし、ポジティヴなんですよ。ステージ上と普段ではまったく表情が違うから、そこにもシンパシーを感じました。


アジア圏で自分たちと共鳴するバンドもなかなかいなかったし、オファーは嬉しかった。彼らの音にも衝撃を受けましたね(Ryo)


-なるほど。BONさんはCrystal Lakeの存在をどうやって知ったんですか?

BON:自分でリサーチして、日本のバンドはCrossfaith、HER NAME IN BLOOD、Crystal Lakeの存在は知ってたんだ。それで、ちょうどアルバムの制作をしていたころにゲスト・ヴォーカルを入れたくて、ひとりはTHE GHOST INSIDEのJonathan(Vigil)に決まっていたけど、Ryoの歌声にも惹かれてしまったんだ。この曲(「Never Coming Down Feat. Ryo Kinoshita Of Crystal Lake」)のコンセプト自体がサンセットをテーマにしているということもあって、アジア同士のバンドで共演したいという想いが強くなってね。それでRyoに熱烈なラヴ・コールを送ったんだ。

-Ryoさんはオファーを貰ったときはどんな気持ちでした?

Ryo:もともとバンドのことは知ってたし、タイで一番人気のあるメタルコア・バンドじゃん! と思って、嬉しかったですね。アジア圏で自分たちと共鳴するバンドもなかなかいなかったし......彼らの音にも衝撃を受けましたからね。

-自分たちの音楽性とも通じるものを感じました?

Ryo:そうですね。

-BONさんはCrystal Lakeの音楽性のどこに惹かれて?

BON:すべてだね(笑)。ミュージシャンは常にアップデートして、成長しなければいけないと思うんだ。その志の部分でも共鳴するところが多かった。

-ANNALYNNは2003年結成ですが、そもそもどんな音楽をやろうと思って始めたバンドなんですか?

BON:メタルコア・バンドだね。その中でもスウェディッシュ・デスメタルが好きで......ANNALYNNとCrystal Lakeが通ってきた音楽も近いと思うんだ。

Ryo:ANNALYNNとは結成の年が一緒なんですよ。当時は北欧/スウェーデンのメロデス・バンドに影響を受けつつ、根底にはニュースクール・ハードコアがあるという。北欧のバンドとハードコアをミックスさせる音楽は、メタルコアの成り立ちでもあるから。

-音楽的なバックグラウンドも似ていると。影響を受けたバンドを教えてもらえますか?

BON:DEFTONESは好きなんだ。あと、N.W.A.とか、BEASTIE BOYSのようなヒップホップも聴くし、ほかにAS I LAY DYINGやTERRORも好きだね。いろいろ聴く中でも、MISERY SIGNALSの影響が一番大きいかもしれない。今も変わらずに好きだからね。

-ヴォーカリストで影響を受けた人はいます?

BON:MISERY SIGNALSの2枚目『Mirrors』からヴォーカルを務めるKarl Schubachが好きなんだ。

Ryo:Karlはパワフルだもんね。