DISC REVIEW
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昨年は、パンデミックの影響でライヴ活動もままならず、そのうえ初期メンバー Shinya(Gt)の脱退と、困難な時期が続いたCrystal Lake。そんな彼らが、停滞感を突き破る新作を完成させた! 今作は、ヘヴィネスとメロディのわかりやすさが共存した表題曲をはじめ、CLのファンならテンション上がらずにはいられないだろう3曲を収録。約11ヶ月ぶりのリリースということもあり、バンドの気合が感じられる作品だ。特に「Curse」は、入りの叙情系っぽいアレンジや、疾走感のあるパートとぐっと落としたブレイクダウン、中盤のシンガロング必至のサビも相まって、感動的な緩急のあるナンバーに仕上がっている。そして続くTrack.2「Mephisto」は、ゴリゴリのブルータルな楽曲で、変則的なリズムを刻む超絶技巧なドラムが中毒性のある1曲。また、全世界を対象に行ったリミックス・コンペ企画の最優秀作品も収録されている。 山本 真由