DISC REVIEW
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2023年1月に行われた久々の来日公演が大盛況だったことも記憶に新しい、00年代メタルコアのオリジネイターであるUNEARTHの通算8枚目となる最新作。オリジナル・メンバーのKen Susi(Gt)の脱退、バンドの躍進を支えた2代目ドラマー Mike Justianが再加入というメンバーの交代劇もあったが、本作に込められた圧倒的なブルータリティと、ツイン・リードによる哀愁の旋律が絶妙なコントラストを生み出す楽曲群を前にすれば、彼らが今もシーンのトップを走り続けていることを誰もが理解できるはず。安直なクリーン・パートに逃げることもなく、不変のUNEARTH節はさらにヘヴィ且つドラマチックに深化、近年の彼らの作品の中でも特に素晴らしい傑作だと断言しよう。 井上 光一