DISC REVIEW
-
新章の幕開けを告げる激音、ここに極まれり。今作をもってメジャー・デビューするとはいえ、ここに詰め込まれた音や詞の中に媚びや阿(おもね)りは一切存在するはずもない。DEVILOOFがどれだけ腹を括ったうえで新天地へと飛び込んだのか、ということがこの作品の全編から伝わってくるのだ。桂佑(Vo)が1年半の月日をかけ錬成したというだけあって、殺傷力満載な音と決意表明ともとれる歌が響く「Damn」。7弦フレットレスの生み出す濃密グルーヴと、80'sメタルの匂いが乙な「The Blackened Sun」。今後ライヴでの鉄板曲になっていくであろうことが予想される「Afterlife」。劇的なインスト曲「Terpsichore」。桂佑とギタリスト Rayのツイン・ヴォーカルが映える「False Self」。隙皆無の1枚! 杉江 由紀