DISC REVIEW
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関西のヴィジュアル系シーンから"最凶最速"をコンセプトに掲げた新たなる刺客が登場。ドイツ最大級のメタル・フェス"Wacken Open Air"出場をかけた"METAL BATTLE JAPAN"の決勝に進出しただけあり、サウンドはガチガチのデスコア、エクストリーム・メタルそのもの。しかし近年洋楽のデスコアは音がカラッとしていて、スポーティーになりつつある傾向もあるが、Deviloofの場合は反対で圧倒的に音の湿度が高く、そのジメッとした音塊の中にただならぬ怨念と殺気を感じる。この若さでこれだけ高い演奏力を持ち、聴き慣れない人には同じようなものに感じてしまうジャンルの中で、頭ひとつ抜けた独自性を放つセンスの高さに唸らされる。ヴィジュアル系、デスコア、エクストリーム・メタル、どの角度から見ても"これはヤバイ"と感じさせる化物バンド! KAORU