DISC REVIEW
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"暴虐性に「和」の要素を取り入れた"、DEVILOOFの2ndフル・アルバム。「拷訊惨獄」では雅な音色からの極悪ブレイクダウンなど、和と融合した彼らのおどろおどろしい暴虐性を存分に味わうことができる。また、シングル『「開花」』の2曲に加えて、過去にオムニバスに収録した「アイシテクダサイ」も和風にアレンジし、Ray(7strings/Vo)のクリーンにスポットを当てた「Dusky-Vision」では彼らのもうひとつの強みを感じさせてくれた。『PURGE』で見せたスラム・パート、『Devil's Proof』で見せたメロディアスな面の両方を引き継ぎながらも、デスコアと演歌を組み合わせた「流転」で作品を締めくくることで、このアルバムのコンセプトの本当の意味と、彼らの進化を証明しているのだ。 オザキ ケイト