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INTERVIEW

Deviloof

2016.08.06UPDATE

2016年08月号掲載

Deviloof

Member:桂佑(Vo) 晟也(7Strings Gt) 竜弥(7Strings Gt) 太輝(Ba) ひろと(Dr)

Interviewer:KAORU

-激ロック初登場ということで、まずはDeviloof結成の経緯について詳しく教えてください。

太輝:Deviloofの初ライヴは昨年の12月ですが、みんなで集まり始めたのは、その年の初めごろですかね。前身バンドは2年半くらい前にドラムのひろとが高校の友達と結成したのが始まりで、そのあとに僕と桂佑が加入してデスコア・バンドとして活動しておりました。3人が揃ったころから、全員がV系をルーツに持っていて、このメンバーだったら大きなアクション起こしたら面白いことができるんじゃないかと思ってDeviloofの構想を進めていました。とにかくV系で誰もしたことがないくらい強烈なことをしてやろうと。外タレと同じ格好をして演奏するよりも、日本の文化になっているV系と、海外では市民権を得ているエクストリーム・ミュージックをそのまま融合して日本人にしかできないこと、Deviloofにしかできないことをしたいと思ったのが結成のきっかけですね。

竜弥:僕と晟也君は学生のころから兵庫県の姫路で別々のバンドをやっていて、僕が叙情系やハードコアチックなバンドで、晟也君はロック・バンドをやっていたんですが、ふたりとも当時から仲が良くて、両方のバンドが解散しちゃったのを機に一緒にバンドをやろうってことになったんです。そこでネットや友達の紹介などでメンバーを探していて、僕らと同じようなことをしようとしている書き込みがあったのでメッセージを送ってみたら、たまたま現メンバーがヴォーカルとリズム隊で、僕らはギターふたりだったので、ちょうど5人編成になるってことでスタジオに入ることにしました。桂佑、太輝、ひろとは3人でデスコア・バンドをやっていて、ギターはサポート・メンバーだったそうです。

-Deviloofが掲げているコンセプトやテーマについて詳しく教えてください。

太輝:"最凶最速"というコンセプトで活動してますね。音楽性は、始動当初はデスコア・ベースの音楽を、そして今回の1stミニ・アルバム『PURGE』では、よりアングラに、グラインドコア、ブルデス、スラミングなどの要素を入れました。音楽性に関しては、やりたいことをしたというのがすべてですね。僕らの曲を聴いてどう感じるかはみなさん次第ですが、V系デスコア・バンドやV系デスメタル・バンドという文言は一度も公式では使っていないですし、次は次でやりたいことをするだけです。ピアノ・バラードも作るかもしれませんしね(笑)。大きな括りで見ればV系メタル・バンドではありますし、V系であること、メタルをやっていることに誇りを持っています。ただ、今後は今の音楽性に縛られないことをする可能性も重々にあります。

-プロフィールを見ると、ギターの竜弥さんと晟也さんはどちらも"7strings guitar"と表記されていますが、結成当初からDeviloofは7弦ギターでと考えていたのですか? ヘヴィな音には欠かせないギターではありますが、プロフィールに書くあたりにこだわりを感じるのですがいかがでしょうか?

竜弥:もちろん7弦ギターで考えていました。周りに誰も持っていないっていうのもあり、僕自身、7弦ギターがずっと欲しくて、バンド結成の3年くらい前に購入しました。特にこだわりはないですが、普通に"guitar"と書いても面白みがないなと思って"7strings guitar"と表記したんです。天邪鬼って言うんですかねぇ、周りと被るのが嫌なので(笑)。

晟也:こういう音楽性の中でも個性を出すには幅広い音域をカバーできる7弦ギターが必要と考えていました。7弦ギターは8弦以上のギターに比べて、へヴィ且つクリアな音を出せると思っています。

-メンバーさんそれぞれのルーツとなった音楽を教えてください。

竜弥:国外だとPERIPHERYやMEMPHIS MAY FIRE、国内はlynch.さんなどですね。

晟也:V系はthe GazettE、ナイトメアでハマり、いろいろ聴き漁っていました。メタル系はASKING ALEXANDRIA、WHITECHAPEL、CHELSEA GRIN、BETRAYING THE MARTYRSなどのメタルコアやデスコア系です。

太輝:GAMMA RAYやHELLOWEENなどのメロスピや、正統派のメタル系ですね。一番好きなバンドはBUCK-TICKさんで、X JAPANのTAIJIさんに憧れてベースを始めました。摩天楼オペラさんやGALNERYUSさんも大好きです。

ひろと:俺はSLIPKNOTとX JAPANですね。

-デスコアが日本で広まったのは、2006年発表の『Count Your Blessings』でジワジワきていたBRING ME THE HORIZONが2008年にリリースした『Suicide Season』でブレイクしたのがきっかけだったのではないかと思うのですが、メンバーのみなさんはその時期からデスコアを聴いていたのでしょうか?

桂佑:BRING ME THE HORIZONはジャケが仮面のアルバム(2010年リリースの3rdフル・アルバム『There Is A Hell, Believe Me I've Seen It.There Is A Heaven, Let's Keep It A Secret』)しか聴いたことないんであんまりわからないですけど、俺が初めて聴いたデスコアはDESPISED ICONの「Furtive Monologue」ですね。

晟也:その時期は中学生で、クラスメイトにthe GazettEを広める活動をしていました(笑)。デスコアという言葉すら知らなかったですね。

太輝:そのころはみんな小中学生なので、僕含め聴いてないはずです。僕はMEGADETHをひたすらカバーしてましたね。デスコアをしっかり聴いたのはこのバンドに加入してからです。

ひろと:5年前くらいまでデス系は苦手だったのでほとんど聴いてないですね(笑)。

-Deviloofのメイン・コンポーザーは晟也さんと桂佑さんでしょうか? 曲作りの基盤となっているプロセスや、使用しているソフトを教えてください。

桂佑:ほとんどは晟也っちが曲の骨組みを作って、必要があれば編曲、必要がなければそのままヴォーカル・ラインをぶち込んでます。ソフトはCubaseとGuitar Proを使ってます。

晟也:基本的に僕がヴォーカル以外のパートをすべて作って桂佑氏に送り、彼はそこに理想どおりのヴォーカルを乗せて送り返してきます。それをメンバーとスタジオで合わせながら微調整していくといった流れです。

-1stミニ・アルバム『PURGE』を聴かせていただきました。"全部殺してやる"みたいなマインドを感じてすごく燃え滾りました。"Purge"には"粛清する"、"一掃する"という意味がありますが、アルバム・タイトルに込められた意味について教えてください。

太輝:このテの音楽って、怒りそのものだと思うんです。ジャケットの死体は、僕自身は嫌いな奴らや今まで自分を馬鹿にしてきた奴らだと思っています。みなさんも嫌いな人間を思い浮かべてミニ・アルバムを聴いてほしいですね。スカッとするはずです。タイトルは直訳どおり"粛清"の意味で、自分にとって"邪魔なものすべてを粛清する"ということですね。みなさんそれぞれ粛清したいものは違うでしょうけど、その怒りをタイトルに凝縮したつもりです。