DISC REVIEW
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賛否両論を巻き起こしながら、LINKIN PARKにとって6作目の全米No.1ヒットになった7thアルバム『One More Light』リリース後のヨーロッパ・ツアーから全16曲を収録したライヴ・アルバム。過去のアルバムからの楽曲もエレクトロ・ポップなサウンドに大胆にアプローチしたアルバムの世界観に合わせた演奏、あるいはアレンジになっているところが聴きどころと言えそうだ。作品のみならず、ライヴにおいても新しいバンド像を打ち出そうと取り組んだバンドの挑戦をしっかりと受け止めたい。ハイライトはピアノ・バラードにリアレンジした「Crawling」と前後の曲も含めたバラードの3連打。バンドの挑戦を歓迎した観客が大きな声でChester Bennington(Vo)と一緒に歌うシンガロングに胸が熱くなる。 山口 智男