COLUMN
TeddyLoid presents DANCE × ROCK CHRONICLE Vol.4
TeddyLoid u-ya (THREE LIGHTS DOWN KINGS/Gt/Scream/Prog)
インタビュアー:KAORU Photo by 木場ヨシヒト
TeddyLoidがラウドロック・アーティストのリミックスを手がけ、そのアーティストと対談を行う"TeddyLoid presents DANCE × ROCK CHRONICLE"。第4回目はTHREE LIGHTS DOWN KINGSの「BRAINWASH」をリミックス! u-ya(Gt/Scream/Prog)を迎え、ジャンルの垣根を越えた対談も実現。リミックス楽曲は激ロックWEBサイトにて、7/10~7/17の期間で独占先行公開!
-DANCE × ROCK CHRONICLE第4弾、よろしくお願いします。今回のリミックス対談はTHREE LIGHTS DOWN KINGS(以下:サンエル)のu-yaさんです。お互いに面識はあるのですか?
TeddyLoid(以下T):u-yaさんが僕を知ってくれたきっかけが、YouTubeの"HikakinGames"だったそうなんです。
u-ya(以下u):はい、その番組のエンディングで流れていた曲でTeddyLoidさんを知りました。
T:僕の1stアルバム『BLACK MOON RISING』に収録されている「Inception」という曲が、その番組のテーマ曲に使われているんですよ。
u:ゲームっぽい感じのトレンド感のある曲だったので、かっこいいなと思ってて。しかも"HikakinGames"でも見ていたので、面白そうだなと。
-サンエルのKo-ichiさん(Vo)は大のSF好きだそうで、激ロックでSFをテーマにしたコラムの連載もしていらっしゃいますね。TeddyLoidさんもSF好きだとお聞きしましたので、共通点かなと思ったのですが。
T:そうなんですね! 僕もSFはとても好きです。
u:僕はそんなにSFは好きではないですね(笑)。でも音楽性としては、宇宙感をテーマにしていたりとか。バンドで幅広くやっていこうという中で、広さを宇宙で例えてみたいということはありますね。
-TeddyLoidさんのサンエルの音楽に対する印象を教えてください。
T:最初に聴いたのが、アニメ"デュラララ!!×2 承"のエンディングで聴いた「NEVER SAY NEVER」ですね。もともと"デュラララ!!"は好きで、たまたま観ていたんですけど、メロディがキャッチーなうえにオートチューンが効果的で頭に残りました。そのときはまだバンド名も知らず、ただかっこいい曲だなと思ってましたね。その後、激ロックマガジンに載っているTHREE LIGHTS DOWN KINGSさんを見て、なんかヴィジュアルやデザインも気になったんです。それで曲をリミックスしてみたいなと思って繋いでいただきました。それで改めて調べてみると、その気になっていた"デュラララ!!"のエンディング・テーマもサンエルさんの曲だと気づいたんです。そういうこともあって、今回の顔合わせはとても楽しみでした。
u:お互いが好きなものでそれぞれを知ってみたいな感じですね。
T:サンエルさんはメロディセンスが良いだけでなく、ソフトシンセの使い方がとてもパンクっぽく感じました。ポップ・パンク的なアプローチというか。そこが気になっていました。
u:ポップ・パンクはもともと好きでしたが、それは音楽的な意味でということですか?
T:そうですね。ああいうソフトシンセの使い方は、あまり他のバンドではやられてないと思います。そこにイズムというかバンドのスタンスを感じたんです。
u:パソコンをステージに置くときに、"PC先輩"って呼んでるんですけど、5人目のメンバーくらい的な立ち位置なんですよ。ライヴのときはシンセをパソコンで流してやっているので。
T:バンド・サウンドに少しだけシンセを入れるのではなくて、取り入れ方が大胆なので、そこがユニークだと思いました。
-今回は「BRAINWASH」のリミックスですが、この曲は2バージョンあるんですよね。
u:そうですね。今回やってもらったのは、2ndミニ・アルバム『BRAIN WASHING』バージョンの方です。
-この曲のテーマは"洗脳"ということですが、改めて「BRAINWASH」という曲の解説をお願いします。
u:インディーズで2枚目の作品だったんですけど、これである程度売れないとやばいぞ、みたいな空気が当時あって。聴いてもらったときに、インパクトがあるものにしたいと思っていました。この社会で生きていく中で、生まれながらに人々は洗脳され続けてきているなと。この社会で戦っているんだっていう意思を込めた曲です。
T:『BRAIN WASHING』リリース時のインタビューを読ませていただきましたが、サンエルさんがこの作品を作った時期が音楽に打ち込める環境じゃなかったと発言されていて、音からもそれがリアルに伝わってきました。データでいただいた音をひとつひとつ検証してみると、すごく強靭で、ちょっとだけ殺気立っている印象を受けました。オリジナルの熱量と本気度をすごく感じたので、まずはそのままリミックスにも活かしたいなと。
-今回もめちゃくちゃかっこいいリミックスでした! u-yaさんはリミックスを聴いた感想はいかがですか?
u:本当に曲の構成やイメージを全然崩さずに、原曲の形があるままTeddyLoidさんのテイストになっていて、すごいなと思いました。あとは音がすごく綺麗だなと。
-このリミックスもかなり大胆に音を抜いていますよね。具体的にどの部分を抜いたのか教えていただけますか?
T:オリジナルのソフトシンセやソフトベースの音はすべて差し替えています。使わせていただいたのはヴォーカルとシャウトとギターとベース。ベースのルート音がすごく良かったので、さらにディストーション加工をして。ギターの音もすごく重ねられていて......4本くらいありましたっけ?
u:そうですね。1本のギターで2本録っているので。
T:簡単に言うと、高い音のギターと低い音のギターがあって、低い方はミュートして高い方の音を使っているんですが、その高い音の方を加工して新たに低い音のフレーズを作りました。