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INTERVIEW

TeddyLoid

2014.09.11UPDATE

2014年09月号掲載

TeddyLoid

Interviewer:KAORU

弱冠18歳にして、雅-MIYAVI-のDJ/サウンド・プロデューサーとして13カ国を巡るワールド・ツアーに同行後、☆Taku Takahashi(m-flo / block.fm)と共にガイナックスのアニメ作品をプロデュース、柴咲コウ、DECO*27とスペシャル・ユニット"galaxies!"の結成、"COUNTDOWN JAPAN 12/13"での限定コラボレーション"初音ミク×TeddyLoid"、ももいろクローバーZの「Neo STARGATE」のサウンド・プロデュース~2013年の西武ドーム大会へのゲスト出演を果たす等、クラブ・ミュージックのみならず、J-POP/ロック/サブカルチャーのシーンを自在に行き来し話題を提供してきたTeddyLoid。2013年の"BLACK MOON RISING"と銘打たれた連作MP3フリー・ダウンロードを経て、2014年9月17日に、キングレコードの新レーベル"EVIL LINE RECORDS"より、自身にとって初のCD作品となるコンセプト・フル・アルバム『BLACK MOON RISING』をリリースすることとなる。

-激ロックマガジン初登場、そして、9月15日に開催される激ロック11周年パーティーのゲストDJとして出演してくれるということで、よろしくお願いします。激ロックではどういうプレイをしてくれる予定ですか?

そうですね、今まで僕がやってきたフレンチ・エレクトロを中心に、ロック・シーンに突き刺さるプレイをしたいんですよ。フレンチ・エレクトロ以降のダブステップ、ブロステップ、たとえばSKRILLEXとかそういうスタイルも好きなのでミックスしたいですね。コンプレクストロっていうんですけど。そういう複合的なエレクトロ、最新のEDMも取り入れるので、ぜひ体感していただきたいですね。

-YouTubeで見たんですけど、TeddyLoidさんの身体の動きにシンクロして音と映像が動くっていうのが面白かったです。

あれはm-floの☆Taku Takahashiさんがプロデュースしてくれた"Science Nonfiction"という映像バンドです。キネクトという技術を使っているんですけど、そのScience Nonfictionのメンバーのプログラマーに、僕が右手を動かしたら映像上のキャラクターの右手も連動して動くっていうシステムを組んでもらいました。その音を僕が作っていて、曲として映像と共に演奏するというパフォーマンスでした。

-本誌初登場なので、まずはTeddyLoidさんの音楽の原点を教えてください。

2歳の頃からエレクトーンをやっていて、現代音楽をずっと学んでいました。両親がロカビリー好きで、家でも車でもロカビリーが流れていて、幼少期から常に音楽が近い環境でしたね。

-2歳からエレクトーンを始めたということは、もちろん自分の意志で始めたわけではないですよね?

そうですね。両親に教室に通わせてもらったんですけど、先生に後ろから二人羽織されて、手や指を動かされて、弾けないと怒られて(笑)。今でも覚えてます。

-私も2歳からピアノをやっていたんですけど、絶対音感が身に付くじゃないですか。その絶対音感は、DJや音楽制作にも役立っていますか?

それはもう、本当に役立っています。今作でもメロディを重視した作品が多いのですが、ループ・ミュージックでもメロディをすぐに乗せることができますし、理論的なことも含めて。因みにEDMシーンのZEDDが僕と同い年で、彼もエレクトーン出身で絶対音感があるんですよね。

-作曲を始めたのは小学3年生の頃とのことですが、きっかけはなんだったのでしょうか?

元々はエレクトーンで作曲をしてたんですけど、エレクトーンに限界を感じていたんですね。もっと音を継ぎ足したいし、もっとドラムの音も欲しいし。当時ヒップホップにはまっていたんですよ。日本だとm-floやSOUL'd OUT等ですが、海外だとDJのQbertとか、ターンテーブリストにとても影響を受けました。その頃に、ターンテーブルを買ったり、その周辺のアーティストがAbleton Liveというソフトを使っていて、僕もそれを家にあるノート・パソコンにインストールして、エレクトーンを弾いて録音して、その上にスクラッチを入れてみたりして。それが始めです。

-小学3年生でパソコンで録音してターンテーブルでスクラッチですか!?凄過ぎますね(笑)。

(笑)。その当時YouTubeもあったのかな?そのQbertらターンテーブリストの動画を見たり、DVDを買ったりして勉強しました。

-ヒップホップに出会ったときの衝撃を覚えていますか?

ターンテーブリストたちのプレイを見たときに、レコードをこすって音が鳴ってるのを見て超かっこいいと思ったし、そこに英語のラップを乗せていたり、ビートボックスとかも凄くかっこいいなって、心惹かれるものがありました。それまでは、エレクトーンって様式美で楽譜に向かって弾くだけだったのが、ヒップホップに出会ったおかげで一気にぶち壊されました。