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INTERVIEW

TeddyLoid

2014.09.11UPDATE

2014年09月号掲載

TeddyLoid

Interviewer:KAORU

-歌詞がすごく聞き取りやすくて、歌声もキレイですよね。

ありがとうございます。歌も全て素材として扱っていて、今回の曲の中には、メロディとして歌っていなくて、お経みたいに録って、後からメロディを付けたりとか、そういう作りかたもしました。

-日本語の歌詞もすごく大事にされているなと思ったんですけど、そこについてのこだわりは?

「Black Moon Sympathy」ではデュエットもやりたかったし、日本語と英語の共存というのをやりたかったんですね。やっぱり日本語でも伝えたいっていうのはありました。日本代表のEDMクリエイターになりたいし、日本のDAFT PUNKになりたいし。向こうの音楽だったら英語、フランスの音楽だったらフランス語が入ったりするじゃないですか。だから、日本でやっているんだから日本語で入れたいという気持ちがありました。

-「I Can't Stand Up Alone」は、不穏な雰囲気でオペラのような声が入っていますし、ストリングスとリズムが絶妙に絡み合って独特なトラックですね。

去年リリースした「BLACK MOON RISING」という15分の組曲がありまして、そこからエクステンデットで切り出していった一節ですね。そういう進化していく過程というのも聴いてもらいたかったんです。

-オペラの声の大げさな感じもうまく入ってますよね。

はいはい(笑)。あの声はサンプリングして音質を変えて作ってますね。

-前半に歌モノが入ったりしながら、途中で「Teddy Boy Strut」のような曲が入っていたりしてびっくりしましたよ。

もともとロカビリーを入れたかったんですけど、露骨なロカビリーにはしたくなくて、ちょっとブルースもやりたくて。エレクトロニックなアルバムなんだけど、生の要素っていうのも入れたかったんですね。そんな1曲ですね。

-「Teddy Boy Strut」のブルース・ギターもご自分で作ったんですよね。

もちろん。あの辺りをわかってもらうの超嬉しいです。あのブルース・ギターの音を作るだけで超大変でした(笑)。コイルギターの感じもシュミレーションをかましてできるんですけど。

-「Black Appolo Will Soon Take Off」にしてもそうなんですけど、全体を通して、歌がなくてもシンセのメロディがすごく雄弁に歌っているなあと感じました。例えばなんですけど、メタルでいうとギター・ソロのような。メタルのギター・ソロって主役じゃないですか。そんな印象を受けました。

ありがとうございます。僕、本当にメロディにはこだわっていて、インストでもメロディがない曲ってあるじゃないですか。でも僕は、歌がなくても歌に感じられるくらいのメロディを入れる努力をしました。本当にギター・ソロのように。どれも手弾きで弾いてますしね。

-この曲の途中で入ってくるキーボードの音はDEEP PURPLEみたいで個人的に好きです(笑)。

ああ(笑)!そこも超こだわっていて、歪ましたりして、YouTubeとかで探して聴きましたね。

-「White Out」から、何か暗い空間に光が差したみたいに雰囲気が開けてくる感じになっていますが、ストーリーの中でどのような場面なのでしょうか?

ブラックアポロという宇宙船がありまして、地球に帰還するというシーンなんですけど、そこで黒い月が真っ白になってホワイト・アウトしちゃうんですね。そのシーンをイメージしてます。