COLUMN
BLUE ENCOUNT田邊駿一のMOVIE ENCOUNT!(略してムビエン。) vol.2
やっっと春がやってきた!!しかしまぁ今年の冬は寒かったね。東京でも大雪が降る始末。でも僕は火の国熊本県民。あまり雪が降らない場所で育ったがゆえに、雪を見ると通常の70倍テンションが上がるのです。日本の有名な歌の歌詞にも「雪やこんこんあられやこんこん(中略)犬は喜び庭駆け回る〜♪」とありますね。恐らく昔から日本の雪の日といえば熊本人と犬のお祭りの日だったのでしょうか?
そんなわけで、今回は熊本人と相性抜群であろう、犬の映画をご紹介(笑)。「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」。監督は「プラダを着た悪魔」のデヴィッド・フランケル。主演がジェニファー・アニストン&オーウェン・ウィルソン。ジェニファーといえば、大ヒット海外ドラマ「フレンズ」のレイチェル役でお馴染みの人。ブラピの元嫁さんですね。この人、私生活では恋多き人。映画ニュースとかでは最新作の話題より破局の話題の方がはるかに多い(笑)。そしてオーウェンは日本ではそこまで有名ではありませんが、「アルマゲドン」や「ナイトミュージアム」などで目立たないけど、独特な演技力で作品を盛り上げる役者さんです。この人はジェニファーと対照的で、恋愛に関して超一途。別れた恋人のことを忘れられずに自殺未遂を図ったことで別の意味で一時期有名になりました。恋愛マスターと草食系男子が主演を務めている今作。めっちゃいいです。ハリウッドが作る大体の動物映画の犬は、頭が良かったり超能力があったりと割と現実から逸脱された設定が多いものですが、この作品は本当に普通の犬が主役です。
タイトルに「世界一おバカな犬」って書いてあるけど、おバカというか要領の悪いワンちゃんかな〜。とにかく可愛い!私、不覚にも鑑賞中に何回もキュン死にしました(笑)。実はこの主役のマーリーという役を、なんと約20匹のラブラドールが演じているのです!ザ・ハリウッド(笑)。そんなにたくさんのマーリーを探すの大変でしょ(;´Д`) ってかそんなにたくさんいるなら俺に一匹くれーーーーー《゜Д゜》
取り乱しました。
しかしながら、この映画って特別なアクションシーンがあるわけではないし、映画史に残る名ゼリフとかがあるわけじゃないんです。とにかく、家族の「日常」が描かれています。でも泣ける。とにかく泣ける。今までたくさんの感動大作を観て泣きましたが、この映画は今までで一番温かい涙を流せたかもしれません。それほど「当たり前の毎日」の大切さや尊さを実感できます。日本の映画は日常を描写した映画がたくさんありますよねっ!寅さんシリーズ然り、最近では「東京家族」という映画もヒットしました!ゆえに今回ご紹介したマーリー、日常という貴重な一瞬を大切にする日本人には受け入れやすい作品だと思います。
私的評価は★★★★☆。家族揃って、みんなで晩ご飯でも食べながら観てみてください♪ いつもなかなか家族に言えない「ありがとう」という言葉をこれ観終わったらカッコつけずに言えるかも(^O^) ちなみにこの映画の続編「マーリー2」という作品があるのですが、これは最悪。ひどすぎる。見る価値なし。絶対見ないでくださいm(_ _)m 唐突で痛烈な続編否定で幕を閉じてすいません(笑)。
2008年 | アメリカ | 118分
【監督】 David Frankel
【キャスト】
Owen Wilson / Jennifer Aniston /
Eric Dane / Kathleen Turner / Alan Arkin / 他
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