ライブレポート|激ロック サマーソニック07特集

SUMMERSONIC07 ライブレポート

SUM41TOKYO Mountain Stage 20:05~

SUMMERSONIC07


本日のマウンテンステージ最後の出演バンド、SUM41以前のタイムスケジュールは、MXPX、FALL OUT BOY、ELLEGARDENとまさにパンクロック祭状態ということもあってSUM41が始まる前の転換時から場内はすでにかなりの興奮状態であった。

そしてほぼ時間通りにSUM41のメンバーがステージに登場。マウンテンステージの大トリに相応しい、壮大なオーケストレーションの演出にこちらの期待も大きく膨らんでいった。

まずは、最新作『Underclass Hero』からタイトルトラックのUNDERCLASS HEROでライブがスタート。激ロックでもすでに人気の曲でSUM41らしいメロディを持つこの曲はすでに過去の名曲同様大きな支持を得ているようで前方ではモッシュ&ダイブがここぞとばかりに炸裂している。一曲目から間奏で観客に手を上げさせたり拍手を求めたり、静かにさせてみたりとなかなかのエンターテイナーっぷりを発揮している。

そして2nd 『Does This Look Infected?』からTHE HELL SONGをプレイ。『Does This Look Infected?』『Chuck』は特にデイヴのギタープレイがさえまくっていたアルバムなので彼が脱退してからのライブでギターパートをどうやって再現するか気になっていたが、サポートギターが弾いているようだ。(あとから聞いたところによるとSUM41と同じカナダ出身のバンドGOBのギタリスト、Theoがサポートギターとして舞台に立っているとのこと)。
ギターソロやギターのメインのテキニカルなパートは基本的にはすべてサポートギターのTheoが演奏していた。その後の曲中でのギターソロやテクニカルなパートもほとんどすべてTheoが演奏していたようだ。

そして曲を途切らすことなく間髪入れずに1st 『All Killer No Filler』からMOTIVATIONへ。曲の終了後、「チョーサイコー」と早口で20連発ほどデリックが叫びまくり、観客は大きな声援でそれに答えている。

そして再び『Chuck』よりWE’RE ALL TO BLAMEを演奏し始める。
どうしてもここらのメタリックな曲になるとサポートなのにTheoがデリックの次に目立ってしまう。この曲の間奏後に「サクリファイス!!」とスクリームするパートを観客みんなでタイミングを合わせて叫ばせようとするが、言葉の壁もあってかあまりうまく伝わらなくてデリックはちょっとオカンムリに。

そして『Half Hour Of Power』から本日唯一演奏したMACHINE GUNへ。
この曲も間奏部分で曲を止め、デリックがジェスチャーでパフォーマンス。パフォーマンスの完成度は非常に高く盛り上がっているファンも多いが、5曲演奏して3曲の間奏でパフォーマンスは少しやりすぎだったのではないだろうか。

そしてお次はビートルズのOH DARLINGのカバーを古めかしいサングラスをかけ、シャツの襟を立て、シャツの中にはタオルかなにかを入れてかっぷくをよくしてステージ袖から登場する。普段もやっているお決まりのパフォーマンスなのかもしれないが、こういうフェスティバル=お祭りにはぴったりのパフォーマンスでこれにはこっちのテンションもガンガン上げられる。お客との掛け合いもバッチリで会場が幸せな雰囲気で溢れていた。

その後、KING OF CONTRADICTIONを演奏し終了後には「ドンダケーー!!」とどこで教わったのかIKKOばりにデリックが叫ぶ!

後半は前半とは打って変わってほとんどパフォーマンスを挟まず、OVER MY HEAD (BETTER OFF DEAD)、MAKES NO DIFFERENCE、STILL WAITING、FAT LIPなどの代表曲に『Underclass Hero』からの新曲をバランスよく挟んだ、緩急を付けた素晴らしいライブであった。

今回のライブを体験して感じたことは、彼らもGREEN DAY、OFFSPRINGのような素晴らしい曲をたくさん持った時代に流されない普遍のパンクバンドに一歩一歩着実に近づいていることを感じることができた。

ただやはりどうしてもデイヴ脱退でできた穴の大きさを感じてしまったことは否めない。 メインのギタープレイにギターソロにバックコーラスをサポートメンバーが行っているというのはどうしても不自然に見えて仕方ない。早い段階で正式メンバーを加入させて欲しいと思う。

  1. UNDERCLASS HERO
  2. THE HELL SONG
  3. MOTIVATION
  4. WE'RE ALL TO BLAME
  5. MACHINE GUN
  6. OH DARLING(Beatles's cover)
  7. KING OF CONTRADICTION
  8. IN TOO DEEP
  9. OVER MY HEAD (BETTER OFF DEAD)
  10. CONFUSION AND FRUSRATION IN MODERN TIMES
  11. MAKES NO DIFFERENCE
  12. PIECES
  13. MARCH OF THE DOGS
  14. THE JESTER
  15. STILL WAITING
  16. WALKING DISASTER
  17. FAT LIP
→SUM41 インタビュー

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