ライブレポート|激ロック サマーソニック07特集
ELLEGARDENTOKYO Mountain Stage 18:35~
ステージの後方にはドクロにELLEGARDENのロゴが入っている大きなフラッグが貼られておりマウンテンステージは満員に近いエルレガーデンファンで溢れかえっていた。
Openingの曲が流れると大きな歓声が上がりいっせいに観客が前方に押し寄せる。
今年のパンクスプリングでも感じたが、国内バンドの中ではエルレガーデンの人気は群を抜いて圧倒的なものであることを実感させられる。
そしてオープニングのSEが終了すると、そのまま現時点での最新作である「ELEVEN FIRE CRACKERS」 のトップに収録されている「Fire Cracker」へ。
そのまま同じく「ELEVEN FIRE CRACKERS」収録の「Acropolis」、続けて「RIOT ON THE GRILL」 収録の「Marry Me」 を立て続けに演奏する。
ここで初めてボーカルの細見氏がMCを挟む。
「こんばんは!エルレガーデンと申します!」
「今日はサマーソニックに呼んでいただいてありがとうございます!」
という丁寧なMC。
そしてギターリフが突っ込むような曲調&ラップ気味な曲調から始まるアグレッシヴなチューンである「Gunpowder Valentine」 を演奏、もちろんこんなアッパーな曲でキッズがだまってたたずんでいるわけがなく会場はモッシュでアッパーチューンに対抗する。
そしてエルレの知名度を一気に上げた出世作となった「BRING YOUR BOARD!!」から「No.13」 、「Pepperoni Quattro」の冒頭を飾る「Supernova」 を立て続けにセレクトする。
マリンステージで見たB’zはどの海外のバンドよりも演奏、ボーカルともに素晴らしかったとウチのスタッフが言っていたが、エルレガーデンも同様、彼らより前にマウンテンステージで演奏した他の海外のバンド達より安定した演奏力を誇っていた。エルレガーデンしか聴かない自称パンクキッズも勘弁だが、日本のバンドだからといって敬遠している洋楽ファンは今すぐ彼らのライブを体感した方がいい。
そして「Missing」のマキシシングルに収録されている「The Autumn Song」 。僕個人としては唯一持っていない作品からのセレクトであったがメロディも素晴らしく違和感なく楽しめる、良い曲が書けるバンドなんだとあらためて実感させられる。
2002年に発売された「DON’T TRUST ANYONE BUT US」から唯一演奏した「Can You Feel Like I Do」 。
そしてようやく本日はじめての日本語詞の曲である「Pepperoni Quattro」収録の「スターフィッシュ」 を演奏。エルレガーデンは基本的には英語詞だけど数少ない日本語詞の曲がまた素晴らしい。
切ないメロディに乗った「こんな星の夜はすべてを投げ出したってどうしても君に会いたいと思った」なんて歌詞はホント感動的だ。
そしてイントロから切なさ溢れまくりの「RIOT ON THE GRILL」 収録の「Missing」と日本語詞の曲を立て続けに演奏するとまたもや会場は大合唱に。この曲はモッシュやダイブよりみんなでシンガロング!!
そして「RIOT ON THE GRILL」から続けてバラード調の「I Hate It」でいったんクールダウン。途中、生形氏のギターソロが切り込んでくるが情熱的なフレーズとテクニックでテンションを上げられる。これって若いパンクバンドでは絶対出せない雰囲気だと考えさせられる。
彼らの曲は激しいパンクロックの中にも日本人の琴線に訴える、非常にエモーショナルなメロディが最大の武器だと思うが、次に演奏した「ELEVEN FIRE CRACKERS」収録の「Space Sonic」 も日本人にしか作れないタイプのメロディだと思う。
続けて「ELEVEN FIRE CRACKERS」リリースより3ヶ月早い先行シングルになっていた「Salamander」 でこの日、数え切れないほどの沸点をむかえる。
そしてラスト1曲になり、『Wake me up before you leave~』とゆったりとしたメロディを細見氏が歌い始める「RIOT ON THE GRILL」収録の「Red Hot」だ。もちろん会場は大合唱しその後の『Im growin up to be a better man~』からはモッシュ&ダイブ、そして大合唱のピークをむかえる。
「少し時間が余っちゃったからもう1曲やっていいかな!?」
というMCに会場は大きな歓声で答えそして演奏されたのは、甘酸っぱいバラード調の曲から一変エルレガーデン最速高速パンクにギアチェンジする「Make A Wish」、疲れが限界に達したキッズも最後の力を振り絞って彼らに答え、メンバー、キッズともに完全燃焼したであろう素晴らしいライブだった。
彼らの作品の音質がなぜか高音が異常に強調され割れ気味に聴こえるような制作の仕方をしているのか理解できない。「ELEVEN FIRE CRACKERS」でも改善されておらずそれが邪魔となってあまりすすんで聴くことはないが実際にライブで聴くと曲の素晴らしさ、メロディの素晴らしさを再認識させられた。
(ムラオカ)
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- Fire Cracker
- Acropolis
- Marry Me
- Gunpowder Valentine
- No.13
- Supernova
- The Autumn Song
- Can You Feel Like I Do
- スターフィッシュ
- Missing
- I Hate It
- Space Sonic
- Salamander
- Red Hot
- Make A Wish
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