ライブレポート|激ロック サマーソニック07特集
HINDERTOKYO Mountain Stage 15:00~
ライブ一時間前に激ロックにてHINDERのインタビューを行って、そこでガンズなどのハードロック好きという発言を聞いたリ、分厚いキーボードがフューチャーされているBon Joviの「Lay Your Hands on Me」のイントロでメンバー登場などと、いきなりルーツ丸出しの彼らに好感を覚えライブ前からテンションが上がる。
そしてライブはアグレッシヴな「How Long」でスタート。
予想通り演奏力が抜群である。ニッケルバックやシーザーなどのモダンロック系のバンドは多くのどさ回りをヘヴィにこなしているバンドが多いのでたいてい安定した演奏を見せてくれるが、彼らの演奏も多分にもれず非常に素晴らしい。
そして中でも特筆すべきはドラム、ベースのリズム隊の重心がとても低く非常にしっかりした屋台骨として機能していたことだ。
そんな彼らの奮闘振りに比例することなく、マウンテンステージのお客さんの数はまばらで正直若干寂しい感じだ。
そして2曲目にはアルバム後半に収録されている「Homecoming Queen」を演奏し始めるとボーカルのオースティンはお客さんの中に飛び込んできてお客さんに囲まれながらも全く崩れない安定した歌唱を聴かせてくれ、これぞまさにエンターテイナーだと感心させられた。彼らはガンズアンドローゼスなどの80年代のアリーナロックバンドをリスペクトしているが、彼らこそ80年代のアリーナロックバンドを継承していくべきバンドだと感じた。
そして「Homecoming Queen」が終わったところでボーカルのオースティンがMCを入れる。
「アリガトートーキョー!!Thank You So Much!!」
そしてパワーバラードの「Bliss(I Don't Wanna Know)」 をプレイする。
こういう飾り気なしのストレートなロックは室内で聴くより彼らの出身のアメリカ南部の湿気のないカラッとした広い台地で聴くとさらに気持ちがいいんじゃないかと自然に心に浮かんでくる。
そしてキーボードサウンドの絡みが気持ちいい「Nothin' Good About Goodbye」へ。
非常にライブ栄えする曲でオースティンのボーカルもさらに力強さを増してきており、カリスマ性すら感じさせる。日本では今からのバンドであるがアメリカではすでにチャートの上位を賑わせていることを十二分に納得させられるボーカル&演奏力である。
続いてモトリークルーなどLA METALの影響を強く感じるバットボーイロックンロール調の「Room 21」 をプレイ。曲間でオースティンが「HEY!HEY!HEY!」と客を煽り掛け合いを求めると観客も元気良くそれに答える、英語が理解できない日本ではこれくらいシンプルな掛け合いの方が分かりやすい。
最後の2曲は「Lips Of An Angel」 、「Get Stoned」と全米で大ヒットした曲をプレイし、お客さんの数はあまり多くない逆風の中、できる限り素晴らしいライブをやってくれたと思う。このマウンテンステージを見ていたものにとっては『HINDER』の名前は確実に心に刻まれたであろう。
彼らは現在アルバムを製作中とのことである。
サマーソニック07出演、セカンドアルバム発売という流れはここ日本でもアメリカ同様、より多くのファンが増えるだろうと期待している。
(ムラオカ)
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- How Long
- Homecoming Queen
- Bliss(I Don't Wanna Know)
- Nothin' Good About Goodbye
- Room 21
- Lips Of An Angel
- Get Stoned
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→HINDER インタビュー
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