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INTERVIEW

OUTRAGE

2015.10.07UPDATE

2015年10月号掲載

OUTRAGE

メンバー:丹下 眞也(Dr)

インタビュアー:荒金 良介

-前作『OUTRAGED』(2013年リリースの11thアルバム)は改めて振り返ると、どんな作品だったと思いますか?

策略的に作ったところはほとんどなくて、湧き出るままにやったんですよ。ただ、時間が経って、後々思ったことですけど、ちょっとエッジが足りないところはあったかなと。メロディ重視で作りましたからね。

-メロディを重視した理由は?

デモを作る段階でいろんなパターンがあって、丹下、阿部(洋介/Gt)で作るパターンが1番多いんですけど。僕がメロディを作って、デモも僕が歌うんですよ。もちろん橋本直樹(Vo)が歌うこと前提ですけど、例えばもっと広げて、Ronnie James Dio(DIO / RAINBOWほか)、Ian Gillan(DEEP PURPLE ほか)、Bruce Dickinson(IRON MAIDEN)、Phil Mogg(UFO)が歌ったらどうなるかっていう、曲ごとにテーマを設けて作りました。Tom Araya(SLAYER)、Brian Johnson(AC/DC)みたいなシンガーよりも、メロディを歌うシンガーを思い浮かべたので、結果メロディを追求した曲が増えたのかなと。あと、橋本の復帰第一作(2009年リリースの10thアルバム『OUTRAGE』)を作ったあと、橋本の口から世界中の人が聴くのは言葉じゃなく、メロディだよねと言ってて。

-その橋本さんの言葉に丹下さんも頷くところがあったと?

そうですね。THE BEATLESを聴いても歌詞はシンプルだけど、メロディは強烈だし、未だに頭から離れない。そう考えると、重要なのはメロディなのかなと。あと、復帰一作目を作って、自信がついたというか、橋本の声が乗ると、OUTRAGEになるんだなということがわかったんです。それは今回のカバーにも言えることで、選曲はかなり幅広くやってますからね。メンバー間でも最初は大丈夫かと不安だったんですけど、橋本の声が乗ればOUTRAGE風になるだろうと。

-前作と今作もどこかで繋がっているんですね。

そうなんですよ。例えば外道の「香り」(Track.6)はすごくシンプルで、爆走ロックンロールみたいな感じで、(OUTRAGEの)3人時代の雰囲気に近い。その曲に限らず、どれも違和感なくやれました。

-今回はカバー曲と未発表曲という構成で、こういう形式は初ですよね?

未発表曲に関しては、橋本復帰のタイミングで作った曲で収録しなかったものや、橋本が離脱していた時期の曲もあるんです。あと、未発表曲ではないものとして、「BURIED ALIVE」(Track.10)は3人時代のときに出してる曲ですね。なぜこうなったかと言うと、橋本の方からお蔵入りになった曲や、クオリティは良かったのにいろんな事情で収録しなかった曲が、心の中にずっと残っていると。それをクリアしたうえで次の作品に進みたいと言ったんですよ。バンドもそれに同意しつつ、タイミングを見る必要があるという話は以前からしてました。それで、今回カバー作品を作るにあたり、やり残した気持ちがある曲も入れて、ここで一度吐き出しておこうと。

-橋本さんの中では過去を清算したい気持ちがあったんですかね?

そう言ってましたね。特にやめる前の曲は本人からすると、やり切れなかった気持ちがあったと思いますから。

-過去の未発表曲とはいえ、気持ちはポジティヴであり、未来に向いているんですね。

やるとなれば開き直ってやろうと。今回は1971年のカバー曲もあるぐらいですからね。それぐらい時間の隔たりがあっても、大したことはないんじゃないかと。もう枠はない、と考えてます。今回のカバーはその枠を取り払う意味もあります。はっぴいえんどのカバー(Track.4「空いろのくれよん」)もチャレンジだねと話しつつ、これをやれたらまた音楽面でも精神面でも自由度が増すんじゃないかと。

-なるほど。

去年の活動の中でもお誘いしていただいたイベントでAldiousとやったり、先輩のLOUDNESSとやることもあり、自分たちの中で堅苦しく考える必要はないなって。

-今作の内容自体が外に心を開こう、というOUTRAGEの意志の表れなんですね。

そうですね。これをやり終えて、さらにそう思いました。やり切れた自信と、どんなことをやってもやっぱりOUTRAGEに聴こえるなと思って。

-今作を聴かせてもらい、本当に素晴しかったです! このタイミングでまた新しいOUTRAGEに出会えたという興奮に包まれて。

ああ、それは嬉しいです。キャリアの中で自分たちが停滞しないという目標を持つためには挑戦も必要ですからね。「River」(1991年リリースの4thアルバム『THE FINAL DAY』収録)を作ったときも、メンバーの中から"やらなくてもいいんじゃない?"という意見もあったんですよ。