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2013.06.07 16:40 | アーティストニュース
CHTHONIC、ニュー・アルバム『Bu-Tik/武德』より3本目のMV「Supreme Pain For The Tyrant」のメイキング・ビデオを公開!
先日ニュー・アルバム『Bu-Tik/武德』をリリースしたCHTHONICが、「Defenders Of Bú-Tik Palace」、「Sail into the Sunset's Fire」のミュージック・ビデオに続き、早くも3本目となるミュージック・ビデオ「Supreme Pain For The Tyrant」を公開した。そんな彼らが今回新たに「Supreme Pain For The Tyrant」のメイキング・ビデオを公開。撮影風景やバンド・メンバーのインタビューを収めた映像をぜひチェックしてみよう。
Behind the scene of Supreme Pain for the Tyrant 破夜斬MV幕後故事
収録曲より3本目となる今作は、1930年代の上海に、CHTHONICのメンバーがタイム・スリップ。ドイツのナチスと国民党の共同軍事作戦の打ち上げパーティーに潜入して、要人の暗殺行動を行うというもの。このロケ地は、高雄にある歴史博物館。その制作規模は映画撮影と同様の規模で行われ、華やかなパーティー・シーンや、大掛かりなアクション・シーン、集団のダンス・シーンなどすべてが大がかりな撮影となった。
今回のミュージック・ビデオは映画"深海Blue Cha-Cha"などで有名な映画監督、鄭文堂(チェン・ウェンダン)と、短編映画監督の張軼峰(チャン・イーフォン)による共同制作。また国際的にも有名な台湾のコンテポラリー・ダンス・カンパニー"雲門舞集(クラウド・ゲイト舞踊団)"の振付師、布拉瑞揚(ブラ・レイヤン)が教え子である台湾芸術大学舞踊学専攻の学生たちと振り付けを担当することになった。
初めてヘヴィ・メタル・ロックに振り付けを手掛けた布拉瑞揚は"今回、舞踊がいろんな音楽とコラボレーションができるという、貴重な経験をした。歌詞の"Let me stand up like a Taiwanese"というサビを聴いたとたんに今回の撮影に参加しなきゃと思った"と語った。監督の鄭文堂氏も"布拉瑞陽と合作ができ、夢のようだった。撮影現場でダンスが終わったとたんに、すでに頭の中に映像を思い描いた!"と喜んで話した。
武術指導は「Defenders Of Bú-Tik Palace」同様、楊志龍(ヤン・シーロン)氏が担当。前回の武術映画風のアクションではなく、今回は"アクション・ドラマ"風の、肉体による格闘を強調した。前回のワイヤー・ワークのような吊り上げのような大変さはないと思いきや、今回もまた大変だった。"監督がリアリティを追求するので、結局最後には本気で殴り合っていた。腕や足がアザだらけになった"とFreddy(Vo)は語る。一説によると、FreddyとJesse(Gt)が撮影中に相手を怪我させたというアクシデントもあったとか。"相手の血が流れたのを見て、まだ撮影中にも関わらず、おもわず謝ってしまった"と、Jesse。
強いナチスの武術家を演じるのは、10年前に武術を習うためにアジアに来たイギリス人で、Doris(Ba)の英語教師だったという人物。それについてDorisは、"これから先生に会わす顔がなくなるわ"と語っている。そしてDorisは、"曲を作るのは大変だったけど、ビデオの撮影はもっと大変だった。でもCHTHONICの歴史観をテーマにした曲は、映像の表現力によるストーリー描写にはピッタリ。今回3曲分のビデオを制作して、学んだ事は非常に多かった。今後チャンスあれば、もっと色々な監督と、もっとたくさんの作品を作りたい。そして、このミュージック・ビデオの成功の鍵となった、今回の舞台である歴史的な建物での撮影許可や、全面的に撮影協力をしてくれた高雄市政府と文化局に感謝します"と今回の撮影について語っている。
なお、今回の映像に使用されたメンバーたちの衣装は、ファッション誌"FHM"が全面協力。6月号の"FHM"国際中文版には、「Supreme Pain For The Tyran」の撮影現場をスクープ予定とのこと!入手出来る方は、そちらも合わせてチェックしてみてはいかがだろうか。