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2011.06.30 18:00 | アーティストニュース

日米ヘヴィ・ロック・シーンを代表するDIR EN GREYとTRIVIUMが都内で意気投合!8月3日に双方が待望のニュー・アルバムを発表!

日米ヘヴィ・ロック・シーンを代表するDIR EN GREYとTRIVIUMが都内で意気投合!8月3日に双方が待望のニュー・アルバムを発表!

8月3日、『UROBOROS』以来2年9ヵ月ぶりとなる新作アルバム『DUM SPIRO SPERO』を発表するDIR EN GREY。そして同じく8月3日、やはり『SHOGUN(将軍)』から約2年11ヵ月を経ての新作『IN WAVES』が日本先行発売を迎えるTRIVIUM(トリヴィアム)。この両バンドのギタリストたちが、6月のある夜、都内某所に集結。お互いの新作や近況などについて語りながら日本料理の並ぶテーブルを囲んだ。

TRIVIUMのマシュー・K・ヒーフィー(vo.g)とコリィ・ビューリュー(g)の2人は、完成したばかりのアルバムの音源を携えながら各国をプロモーションでまわっており、6月上旬の数日間は東京に滞在。ちょうど同じ頃、同様に新作のプロモーション期間中だったDIR EN GREYの薫(g)、Die(g)と合流し、東京の夜を満喫することになったというわけだ。

「日本滞在中は、できるだけ何度も食事をしたい」と言うほどに和食通のマシューたちの要望もあり、4人が向き合うテーブルに次々と運ばれてきたのは、寿司や天麩羅、焼き鳥から蕎麦に至るまでの和食三昧メニュー。バッサリと断髪したうえにヨガで減量したというマシューはそうした料理に舌鼓を打ちつつ、薫とDieの私服をベタ褒め。「服装にしろ作品のアートワークにしろ、見るからに“典型的なメタル”という感じではありたくないんだ。音楽的にももちろんだけど、そういった意味でもDIR EN GREYには共鳴できる部分がある。本当は2人のような服を買って帰りたいところだけど、日本の標準からすると俺は背が高すぎるし、身長に合わせて服を選ぶとブカブカになってしまう。これにはいつも困っているんだ」とまわりを笑わせていた。

あまり接点などないように感じられる彼らだが、両バンドが初めて直接遭遇したのは2009年6月。スウェーデンのイエテボリで行なわれた『Metal Town』と銘打たれたフェスのバックステージでのことだった。また、TRIVIUMの旧作群に関わってきたジェイソン・スーコフの名前が、DIR EN GREYの作品にクレジットされていることを知っているファンもいることだろう。そして両者はこの8月には、出演日こそ異なるものの、ドイツで行なわれる世界最大規模の由緒正しいメタル・フェス、『Wacken Open Air』にも登場することになっている。

食事中、どちらからともなく自然に出てきた「いつか一緒に何かやろう」という話のなかで、マシューが「一緒にツアーができたら素晴らしいけど、たとえばそのとき、お互いの曲をカヴァーし合うというのはどうかな?」と持ちかけると、薫は「それはどうだろう? TRIVIUMの曲は、特にギター・ソロの練習に時間がかかりそうだし」と切り返す。そしてさらにマシューが「俺だってDIR EN GREYの曲を歌おうとすれば大変なことになる」と応酬。こんな具合に会話を重ねているうちに夜は深まり、前日も明け方まで夜の街を徘徊していたというマシューとコリィはおとなしく滞在先のホテルへと帰還。翌日には日本をあとにした。

双方のニュー・アルバム登場まで、あと1ヵ月と少々。両バンドが同じステージに立つ日が果たして本当に訪れるのかはまだ誰にもわからないが、待望の新作リリースとともに双方の新しいストーリーが始まることは間違いない。2011年のヘヴィ・ロック・シーンにおける最重要作品と言っても過言ではないはずの『DUM SPIRO SPERO』と『IN WAVES』。ふたつの怪物アルバムの全貌が、間もなく解き明かされることになる。何が起きるのかを、楽しみにしていたいところだ。

文●増田勇一