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LIVE REPORT

BAD RELIGION|PUNKSPRING 09

2009.04.05 @幕張メッセ

Writer KAORU

いよいよ真打ち登場!結成から約30年、いぶし銀のパンクロックをかき鳴らし続ける、超大御所BAD RELIGION。(言うまでもないと思うが、ギターのBrettは、泣く子も黙るEPITAPHレーベルの総帥。)正しく、今回のPUNKSPRINGのハイライトと言ってしかるべき、素晴らしいパフォーマンスで我々をぶちのめしてくれた。
一曲目の「21th Century(Digital Boy)」が始まると、後日対バンライヴを行うNOFXのFat Mikeがステージに乱入し、騒然としたスタートとなった。そして最新作『The New Maps Of Hell』から、疾走感のあるナンバー「New Dark Ages」でグイグイと盛り上げてくれる。「Let Them Eat War」まで、とても流のよい曲順で進行し、「Punk Rock Song」でフロアは大合唱。グレッグはもちろん、フロアにいる多くの人がこぶしを握り締めながら歌っていたことだろう。そこから更に勢いがつき、ラストの「Amrican Jesus」まで、しっかりと安定した演奏力と表現力で魅了してくれた。特に、真剣に語りかけるように歌うグレッグの姿はとても渋く、表情は至ってシリアスなのだが、時々垣間見せる優しい笑顔には、たまらなくヤラれてしまった。
途中、後方にいた私には見えなかったのだが、水の入ったペットボトルがギターに当たるというアクシデントがあったようだ。海外のアーティストはインタビューの際、日本のファンはみんな礼儀正しくて素敵だと言ってくれることが多いので、後でこういうことがあったと知ると、同じ日本人としてとても悲しくなってくる。ステージにペットボトルを投げるなんて、誰も喜ばないバカ行為はやめましょう。水がかかって機材が壊れたら演奏中止ですしね。しかし、そんな不愉快極まりないことがあったのだということが信じられないほど、ステージにいるメンバーの雰囲気は終始崩れていなかったように思う。さすがは本物のプロ。経験の差というのは、こういう時にこそ出てくるものなのかもしれない。

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