INTERVIEW
NoGoD
2017.09.19UPDATE
2017年09月号掲載
Member:団長(Vo) Kyrie(Gt)
Interviewer:荒金 良介
-なるほど。今作は1曲目の「In the cage.....(Instrumental)」からインパクトありますよね。ドラム始まりのインスト曲で。
団長:『Arlequin』の取材(※2017年8月号掲載)でも話しましたけど、華凛ちゃん(Ba)は最近こういう曲を作ってくるんですよ。ほかのメンバーは作らない曲ですね。1曲目がインストなのは久しぶりで、デビュー・アルバム以来です。
Kyrie:もともとはメロディをつけて歌にする予定だったんですよ。ただ、華凛ちゃんから"どうしたらいいかわからない"と相談されて。リフも雰囲気があるから、イントロダクションにして1曲目にしたらいいんじゃないって。
-このオープニングはすごくかっこよかったです。1、2曲目はそのままライヴで聴きたくなる流れで、「break out!」はアッパーな曲調ですね。
団長:俺はこの曲がMVになるとは思わなくて......俺は最初別の曲を推してましたからね。
Kyrie:でもその代わりの候補が「ヘンリエッタ」でしょ(笑)?
団長:そう! 俺は"絶対「ヘンリエッタ」がいい"って。
-それはまた違う意味で攻めてますね。
Kyrie:はははは。どれがってわけじゃないけど、"MVにしたときにこういう絵図が見えるよね?"という曲ではないから。
団長:かといって、「proof」でもないかなと。
-たしかに。「break out!」はキャッチー且つストレートで、ライヴの画が見えますからね。あと、メンバーの姿が目に浮かぶフレーズも入ってるじゃないですか。
団長:ベースとドラムの掛け合いもありますからね。ただ、この曲はメンバーがずっとコーラスできるのか心配ですね。
Kyrie:レコーディングのコーラス録りで、みんな声がガラガラになりましたからね(笑)。
団長:ライヴで絶対サボる奴が出てくるだろうから。
-(笑)
団長:弾きながらコーラスもするから、クソほど練習しなきゃいけない。
Kyrie:尺も長いし、息継ぎもできないからね。
-個人的には今作の中で「蜃気楼」が一番好きなんですよ。
団長:俺も1曲目が「In the cage...(Instrumental)」じゃなかったら、この曲が始まりでもいいんじゃないかと思ったぐらいで。
-えっ!
Kyrie:それはどうだろうねぇ......。
団長:俺はこの曲が1曲目に来たら、渋いんじゃないかと。
Kyrie:団長はオリエンタルなバラードを1曲目にしたがるんですよ。インディーズ時代の最初のアルバム『夢幻教』(2008年リリース)の1曲目がそういう曲調で、あれはテーマがあったから、そうしたけど。
団長:良くないですか?
-う~ん。
Kyrie:歌い出しまではいいんですよ。でも曲が長いですからね。
団長:でも、「蜃気楼」は一番好きと言ってくれる人が多いのかなと。レコーディングのときはアラビアンな音の出し方を、四苦八苦してる姿を見てました。
Kyrie:はははは。音階はオリエンタルだけど、和音にするのはどうすればいいんだろって。ああだこうだ考えました。
団長:La'cryma Christiの『magic theatre』の1曲目は、オリエンタルな感じなんですよ。その影響はありますね(笑)。オリエンタルな曲は歌っても気持ちいいんです。