INTERVIEW
the GazettE
2017.03.08UPDATE
2017年03月号掲載
Member:RUKI(Vo) 麗(Gt) 葵(Gt) REITA(Ba) 戒(Dr)
Interviewer:KAORU
-特にハロウィンのライヴを観たときや、このように取材させていただくたびに感じるのですが、本当に仲がいいですよね。そういう空気感というのはファンには必ず伝わるものだと思いますし、人気の秘訣として大きいものではないかと思います。例えばテレビでアイドル・グループとかを観ていても、仲が良い悪いってなんとなく伝わってきますし。
RUKI:このバンドは真面目だし、面倒くさいことでも、言われたらちゃんとやるし。どんどん真面目になっていくというか、自分たちが発信するものに対して責任を持つようになってます。自分のバンドにはすごく自信があるし。この先、このまま進んでいけば、おそらく間違いない地位にいるなっていう気はします。売れてる/売れてないだとか、そういうことにかかわらず、バンドとして絶対にいい形であるだろうなという感じはします。
-SNS上で、10年後? でしたでしょうか、かなり先にも、やりたい音楽のイメージがあるとつぶやいてましたよね。
RUKI:それはジジイになってからですね(笑)。だから、ジジイになってからでもできる曲は、今やらないっていう感じかな。
-RUKIさんの反骨精神がバシバシ伝わってきましたが、みなさん同じ気持ちなのでしょうか?
RUKI:みんなそうだと思いますよ。基本、否定から入るもんね。
REITA:(すかさず)まぁね!!!
RUKI:それってすごく大事なことだと思うんですよ。
-うーん、バンドをやる側、発信する側としては、その方が良かったりするのかもしれませんね。
RUKI:その方がいいなぁと思いますけどね。その頑固さって、自然と"群れない"感じというか、社交的じゃないというか(笑)。
REITA:まぁ、the GazettEは特殊なバンドだって思われがちですけど、実はド真ん中をいってるバンドだっていう感覚はあるんですよ。すべてが敵であり、認めないというか。それがいいふうに進んでると思うんですよね。何かあっても誰も助けてくれないっていうのはあるかもしれないけど(笑)。
-なるほど。
REITA:まぁ、これから何かあったとしても、そのときは、この5人でやればいいかなって。実際に東京ドームでライヴをやったときも、5人で居酒屋で話したりしたし。自分で仲がいいって言ってもしょうがないけど、この15年間で、固い絆が、より間違いないものになったと思います。あとは、どう周りを倒すかっていうことですね。
-それは先輩も含めてのことですか?
REITA:もちろんそうですね。
一同:おお!!
RUKI:言ってくれた(笑)。
葵:まぁ、そもそも先輩も後輩もいないんですけどね。
REITA:うん、いない(笑)。
-麗さんはいかがですか?
麗:腐っても音楽好きというのは変わらないですし、自分ができること、バンドでできることなんて限られてるし、自分ができないことを補ってくれるメンバーがいるっていう、ありがたい環境で音楽ができているなと思ってます。そういう気持ちが常にあるからこそ、今は好きなことに打ち込めるし。そうじゃない環境のバンドもあるわけですし、だからこそ、この環境を守っていけたらいいなと、常に思います。
-戒さんは、15周年を迎えるにあたってどういう気持ちですか?
戒:この15年間、あっという間と言えばあっという間でしたけど、昔よりも"周年を迎えてるんだな、15年間やってきたんだな"という感覚はあります。昔は"あっという間でした! 過去は過去なんで!"っていう感覚もあったんですけど、今はそうでもなく。素直に喜べるし、純粋に楽しみだし。まぁ、この5人が変わらないのはわかってるし。15周年イヤーをファンの子と一緒に楽しみたいですね。
-ところで、この15年間での音楽シーンの変化を、どういうところで感じますか?
REITA:圧倒的にチューニングが下がってるなっていうのはありますね。
-ヴィジュアル系でも、サウンドとしてはラウドなバンドが中核になっている印象です。
RUKI:でもそれって、もはや天井が見えてる気はします。なんでもかんでもブームに乗ると、やっぱりよろしくないイメージはあります。
戒:良くも悪くも昔の方が個性があるバンドが多かったよね。
RUKI:たしかにそうだね。
戒:貫いてるバンドが多かったというか。本当に良くも悪くもだけど。
RUKI:ふと思ったけど、そういう考え方がジジイなのかもしれないね(笑)。
REITA:若い奴の個性を見分けられないのってジジイだよね(笑)。
一同:(爆笑)
RUKI:"最近の若者は~"とか言っちゃう感じになるんだな(笑)。
麗:"あのころはいいもんじゃなかったよ~"とか言って。
RUKI:昔の音を今聴いてるとしょっぱいし(笑)。
-しょっぱいというのは?
RUKI:バンドの演奏にしてもっていう。でも、昔から上手いバンドが好きなわけじゃないから。技巧派とか、そういうことじゃないっていう。
-最後に、今後の展開について現時点で言えることはありますか?
RUKI:追加公演が決まっています。今言えるのはそれだけですね。