INTERVIEW
団長(NoGoD)×プールイ(LUI FRONTiC 赤羽JAPAN)
2015.04.07UPDATE
Member:団長(NoGoD/Vo) プールイ(LUI FRONTiC 赤羽JAPAN/Vo)
Interviewer:荒金 良介 Photo by マツイイタル
-団長はどのへんを歌ってました?
団長:俺が高校生のころは化粧してるバンドがブームだったので、L'Arc~en~Ciel、GLAY、X JAPANとか男のバンドばかりですね。あと、ゆずも歌ってました。
プールイ:白塗りにしたのは今挙げたバンドの影響ですか?
団長:そうですね。どうしたら、この人たちと肩を並べられるかなって。聖飢魔Ⅱ、人間椅子、もともとジャパニーズハードコアも好きでDOOMも聴いてたから、白塗りをするバンドはかっこいいというイメージがあって。だけど、90年代に入ると、白塗りのバンドが少なくなったから。この時代にもう1度白塗りしたら、面白いんじゃないかと。完全に間違えました。
プールイ:はははは。モテ路線ではなくなりますよね?
団長:そう。バンドを初めてきっかけがモテたいという人は多いじゃないですか。それがなかったんですよ。
プールイ:売れたいとか?
団長:"好きなことで生活したい"という気持ちが強すぎて。バンドをやろうが、やるまいが、モテないものはモテないから。
プールイ:お金持ってたら、モテますよ。この年齢になると、そうですよ。
-この年齢になると(笑)?
プールイ:中学、高校のころは"話がうまい""顔がいい""運動神経がいい"とか、それがモテの条件。でも今友達に会うと、"医者がいい""IT関係がいい"とか、そこになるんです。顔は二の次みたいな。
団長:出た! そういう女の子に限って、俺に向って"男は顔じゃない"とか言うんだよ。
プールイ:あははは。特にOLはそうかもしれないですね。
団長:プーちゃんは結婚願望あります?
プールイ:あります!
団長:ああ、素晴らしい。
プールイ:結婚願望ないんですか?
団長:(結婚するなら)こんな俺でも笑って許してくれる人がいいですね。
プールイ:たくさんいるんじゃないですか?
団長:バンドをやってると、チヤホヤされるけど、本当の意味ではモテないんですよ。プーちゃんはモテる?
プールイ:私? モテないです。アイドルやってたときからモテないです!
団長:そんなバカなっ!
プールイ:団長もはじめ私のこと怖くなかったですか?
団長:まあ、キャラクターがね。でもLUI FRONTiC 赤羽JAPANになってから、すごく丸くなったなと。
プールイ:パブリック・イメージが先行しすぎちゃって。
団長:たしかにひとりだけ、アイドルというより、アーティストのオーラを出してると個人的には思ってて。
プールイ:えっ、出してないですよ! 人見知りなだけです。
団長:メイン・ヴォーカルだし、中心人物だったし、俺はアイドルという枠で見たことがなくて。俺が言うのもヘンだけど、ヴィジュアル系も一緒で自分で言うものじゃないんですよ。アイドル、ヴィジュアル系という言葉は人が言うことであって、自分から言うのは本来間違ってるんですよ。BiSはアイドルではないという括りだったからね。
プールイ:うまいことやってましたね。アイドルとして見て欲しいときは、"アイドルだぜ"と言ってました(笑)。それで通るキャラクターでした。
団長:ウチもそうなんですよ。やってる音楽はハード・ロック、ヘヴィ・メタルだけど、化粧した段階でヴィジュアル系という括りに入って、制限も生まれてくるわけですよ。アイドルだからこそできること、アイドルだからできないこともあるでしょ。だから、勝手にシンパシーを感じて、お互い業界で特殊な位置にいたからね。
プールイ:そうですね。
団長:でも晴れてバンドですからね。
プールイ:はい。