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INTERVIEW

ESKIMO CALLBOY

2014.01.14UPDATE

2014年01月号掲載

ESKIMO CALLBOY

メンバー:Kevin Ratajczak (Vo/Key)

インタビュアー:ムラオカ

-今作のレコーディングはいつ頃から始められたのでしょうか?またエンジニアやプロデューサーはどういった方を起用したのでしょうか?

延べ2年位かな。『Bury Me In Vegas』を出したのは確か(2012年の)1月か2月だったと思うけど、通常は1年以上かけるもんじゃないって言うよね。ドイツではそう言われているところを2年もかけたんだ。ツアー三昧でゆっくり曲を書く時間もなかったしね。ツアー・バスの中で曲を書こうとしたこともあるけど、やっぱりそこでできる曲のクオリティはイマイチだったな。今回のアルバムのためにじっくり曲作りに取り組むようになったのは1年以上前だった。だから、収録曲の中には書かれてから1年以上経っているものもあるよ。例えば「Party At The Horror House」なんかがまさにそうだね。曲作りのごく初期段階にできた曲の1つで、ずっとフォルダに入れっぱなしだったんだ。気に入ってはいたけど、一気に書きあがった曲ではなかった。一旦中断して他の曲をやってからまた書き始めた曲もあれば、あまり時間をかけずにできてしまう曲もあるんだ。全部書きあがるのには1年以上かかったかな。自宅に古いスタジオがあるからレコーディングは全部そこでやって、ドラムだけはプロデューサーとやった。ジャーマン・メタル・バンドのプロダクションを数多く手がけているドイツ人のプロデューサーとKohlekellerというスタジオでね。Kohleは石炭という意味なんだけど、プロデューサーもKohleというあだ名(本名はKristian Kohlmannslener)だから、そこから来ているんだ。マスタリングもKohleにやってもらったよ。マスタリングの合間にはロシアとウクライナのツアーに行ったから、メールでやり取りして修正していって、ドイツに戻ってきてから完パケしていたんだ。11月中旬だったかな。いろんなデッドラインはあったけどことごとく遅れちゃったな(苦笑)。

-サウンド・プロダクションもクオリティがアップしていると感じました。前作は音圧高目な破壊力抜群のプロダクションでしたが、パワー重視のためか若干大味なサウンドに感じましたが、今作ではその点は完全に解消され、ダイナミックで迫力は保ちつつ、クッキリと際立たせるクリアできめ細かいサウンド・プロダクションに仕上がっていますね。そういった点や他にもサウンド・プロダクション面で改善したことや意識したことはありますか?

『Bury Me In Vegas』は俺に言わせればアメリカンなサウンドだったと思うんだ。ベース・キックが全て同じボリュームだったという意味でね。そうするとパワフルにもストレートにもなるけど、全部同じような感じに聴こえて、あまりグルーヴはないよね。今回はそうじゃないものをやりたかった。今君にも言われたようにハードでディープでキックのある、ベースの強いものをやると同時に、俺たちみたいな音楽をやっている他のヤツらとは違うものを打ち出したかったんだ。もう少しピュアな感じのものというのかな。今回のサウンド・プロダクションにはマジで満足しているよ。前のアルバムのハードな部分を残しながら、ヴォーカルは人工的でない、ハートのあるものを作ることができたからね。

-Fear, and Loathing in Las VegasやARTEMAを聴いて頂くと分かると思いますが、日本人が好んで聴くメタル、ロックはヘヴィであっても、どこかにキャッチーなメロディがあるものが多いです。その点で考えていただくと、ヘヴィでありながら超絶キャッチーなあなたがたの音楽が広く日本で支持されているんだと思います。自分たち自身、日本で支持されている理由を考えたことはありますか?

実際俺自身もどうしてなんだろうと思うんだけどさ(笑)......よく分かんないな。まあ、大陸によって多少の差はあると思うけど、日本に行ったとき、日本のバンドは多彩だなって思ったよ。ヨーロッパやアメリカのバンドは、"ドドン、ドドン(とドラムの音を真似る)"みたいな感じのものしかやらないバンドも結構いるからね。でも日本のバンドはテクがあるものが多いと思った。例えば今Fear, and Loathing in Las Vegasの名前が出てきたけど、彼らとは大阪で会ったんだ。とても速いけどメロディックな曲を作るよね。日本の音楽というか日本のメタルは、全般的に速いと思う。ARTEMAの曲もドラムのメロディが基になっているものがあるよね。あれはヤバいしカッコいいね!俺たちはあんなに速くないけど......もしかしたら俺たちは、すごく速いバンドとそんなに速くないバンドの間に位置している(から受け入れられている)のかも知れないね。俺たちはほかのバンドよりエレクトロ色が濃いし、メロディも昔ほどは使っていないけど。『Bury Me In Vegas』の頃はシンセサイザーのメロディを多用していたけどね。日本のバンドはシンセサイザーの速いメロディをよく使うと思う。ヨーロッパにはない要素で、こっちでも日本のバンドの特徴として受け入れられているよ。俺たちがまた日本に行けることになって、Fear, and Loathing in Las VegasとかARTEMAとか、あとギルガメッシュのことをよく訊かれるよ。ドイツではこの3つが1番人気があるんだ。前回日本に行ったときにARTEMAのメンバーと一緒に撮った写真をウェブに載せたら"ドイツに連れてきてくれ"なんてコメントが多くて、ARTEMAのみんなも喜んでいたよ。俺たちが日本に行けるってことは日本の人たちが俺たちを好きでいてくれているって意味だから素晴らしいことだけど、日本のバンドがドイツやイタリアやフランスで受け入れられていることもこういうことから分かるからいいよね。