DISC REVIEW
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1999年のデビュー以来、25年以上にわたってロックンロールの最前線を駆け抜けてきたBUCKCHERRYが、約2年ぶり通算11作目のアルバムを完成させた。もともと多作なイメージのバンドだが、今作でもとどまることを知らない創作意欲と、そのエネルギッシュなサウンドには、本当にただただ脱帽する。ど真ん中ストレートをぶち抜くイケイケのハード・ロックでありながら、少しも古臭さのないピュアでフレッシュなサウンド。曲のアイディアは直感的だが、お互いを知り尽くしたベテランメンバーらしいグルーヴ感と、一つ一つの音にこだわった作り込みはまさにプロフェッショナルの仕事だ。キレのあるロックンロールに身も心も漬かりたい方は、迷わず聴くべきアルバム。 山本 真由