DISC REVIEW
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2024年に久しぶりの来日公演を開催し、人気と実力を証明したBURY TOMORROW。約2年ぶり8作目の最新アルバムでは、前作『The Seventh Sun』で確立した新体制のスタイルを、極限まで発展させた音像を展開している。メタルコアという根幹は残しつつ、よりヘヴィに落としたチューニングで奏でる無機的でブルータルなリフと、メロディックで情熱的なパートの対比はさらに強烈に。ツイン・ヴォーカルもスクリーム/クリーンという役割分担を超越し、楽曲によって様々な表情を見せている。アコースティック主体のTrack.8からデス・メタル級に強烈なTrack.9の流れは、本作のハイライトだろう。群雄割拠のUKメタルコア・シーンでも、独自の存在感を放つ所以が詰まっている。 菅谷 透