DISC REVIEW
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多才で異才、ラウドロック界きってのカリスマ・ヴォーカリスト Corey Taylorが、ソロ名義の第2弾フル・アルバムをリリース! 今作も、SLIPKNOTでもSTONE SOURでもない、しかしどこまでもCorey Taylorなサウンドで、幅広い層のロック・リスナーを楽しませてくれる。SLIPKNOTファン垂涎のシャウトが炸裂するハードな楽曲もあれば、クリアなギター・サウンドでポップに聴かせるナンバーや、渋い感じのハード・ロック・ナンバーもあり、さらにはアコースティック・ギターを基調に優しく歌い上げるバラードでも、Corey Taylorの歌唱力の高さを確認できる。全体的には、前作よりもヘヴィなトラックが多いように感じるが、これは現在のCoreyがクリエイティヴな活動に対し充実した気力を持っていることを表しているのかもしれない。今作も前作に引き続き、気心の知れたメンバーたちがサポートを務め、Corey Taylorの創造性を存分に生かしたバンド・アンサンブルの完成度もアップしている。 山本 真由