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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

STONE SOUR

2010.12.14UPDATE

STONE SOUR

Member:Corey Taylor(Vo)

Interviewer:KAORU

タバコを吸ってもいいかい?自由時間に全然吸えなかったんだ。

-もちろん大丈夫ですよ!Coreyはタバコを吸われるんですね。

うん。人間として可能な限りは吸い続けるね(笑)。

-明日はラウドパークへの出演が控えていますが、体調などはいかがですか?

うん、凄く調子いいよ!日本で一番楽しみなのは、RATTを見ることだね。今まで何度も一緒のライヴに出れそうな機会があったんだけど、何故かその度にキャンセルになっちゃっててさ。明日はお願いだからいてほしいな(笑)。

-明日は日本からDIR EN GREYなども出演しますが、Coreyは日本のバンドでは彼らをフェイバリットに挙げていますね。

うん、彼らは超クールなバンドだし、メンバーも凄くいい連中だよな。会うのは2年ぶりくらいかな?確か、06年のFAMILY VALUESに一緒に出たのが初めてだったと思うんだけど、俺はずっと応援しているよ。

-なるほど。他にも日本で好きなバンドはいますか?

いるよ!けど名前が浮かんでこない…ちょっと待って…あ!MAD CAPSULE???

-THE MAD CAPSULE MARKETSですね!

そうそう!彼らも凄く好きなんだ。

-彼らは今活動を休止していて、別々にバンドをやっているんですよ。AA=と、WAGDUG FUTURISTIC UNITYというバンドです。どちらもかっこいいですよ。

そうなのか!チェックしてみるよ。

-さて、今回はアルバム『Audio Secrecy』を引っ提げての来日となりましたが、あなたのヴォーカリストとしての更なる成長が伺えるアルバムでした。更に熟練した表現力に呻らされました。

ありがとう。『Audio Secrecy』では、俺はこういうことも出来るんだ!っていう所を見せたかったんだ。STONE SOURは元々メロディックなバンドだったんだけど、SLIPKNOTを始めてから、俺はスクリームをするようになった。そのせいで、Corey=スクリームと認知されているのは、実はちょっとアイロニックな気分でもあったんだよね。『Audio Secrecy』のようなアルバムは前から作りたいと思ってたし、準備もちゃんと出来ていたと思う。こういう音楽をやる以上、歌詞の内容もそれに相応しいものにしなきゃいけないし、表現力も必要だ。俺は、常にこういうアルバムを作るタイミングを狙ってた。スクリームをぐっと抑えて、メロディが引き立つような歌い方をしている。こういう歌い方をすると、ギャーギャー捲くし立てる以上に、細かい感情を表現出来るんだ。捲くし立てると、逆に埋もれてしまう感情表現もあるからね。大声で叫ばなくても、熱い思いが伝わるような歌を歌えたんじゃないかなと思うよ。

-とてもビューティフルな歌ですよね。ところで、今回は6ヶ月間メンバーと共同生活をしてアルバムを制作されたということですが。

あの家には殺されかけた(笑)。凄く古い家で、ノミやら蚊やらがいてひどい目に遭ったし。実は俺たちがその家に行く前に洪水があって、そのせいで虫がブワっと沸いちゃってたみたい。エアコンは壊れてるし、なんか…物は動くし。

-物が動く?

本当だよ。その家には6歳の子が描いた“死神”っていうタイトルの不気味な絵があったんだ。俺たちはその絵を面白がって、家の台所に飾ってみたんだよね。そしたら、それ以来、変な影が前を通ったりとか、物が勝手に動いたりとかし始めて。いっそ家を出ようとも思ったけど、よくよく考えてみたら、後で面白い話が出来るし、特に害はないからいいんじゃないか?ってことで留まったんだけど。

-それは凄い体験ですね(汗)。

うん。SLIPKNOTの『Vol,3:The Subliminal Verses』のレコーディングの時も、そういう家でやったんだよ。

-Coreyは、幽霊を見ることがちょくちょくあったりするんですか?

子供の頃から結構あったよ。具体的には説明のつかない事が多いんだ。なんか、突然強い風に吹かれるような感覚っていうのかな。でも、そういう不思議な力っていうのは、実はみんな持ってるんじゃないかな?俺の妻もよく見るし。だからって何か身体に悪い影響が出るものでもないしね。

-怖いですが興味深いお話です…。さて、以前激ロックでJamesにインタビューさせてもらったのですが、彼は「人が音楽を買わなくなったから、レーベルからプレッシャーがかかってレコーディングを急かされた」と仰っていたのですが。

俺としては、そういう外からの声はシャットアウトするって、初めからはっきり言ってた。音楽を作るのは誰だ?俺たちなんだ。それを外から方向付けしようとしても無理があるだろ?ある意味俺たちに対して信頼があるからこそ、プレッシャーをかけてくるんだろうけど、俺たちは外の人からどうこう言われて作品を作るようなバンドじゃないってことは、君たちもわかっているはずだ。作りたいものを作る。作りたくないものは作らない。信念を貫くのが俺たちなんだ。まぁ、実際に出来たものを聴いたレーベルは、結果的に納得して気に入ってくれたけどね。正直、今回はその辺のことはきつかったな。