DISC REVIEW
-
飛びつくなら今だ。2022年に向けて、このバンドはここから必ずやハネてくることだろう。伸びやかなROYの歌声に、コンポーザー Leoの作る楽曲クオリティの高さ、明確なメッセージ性を持った歌詞、各楽器陣の地に足のついた演奏ぶり。それらが揃っているおまけに、見た目まで華やかとくればこれはもうお買い得もいいところ。実際、今夏に初めてライヴを観てこのバンド持つポテンシャルは相当なものだと見受けたが、そんな彼らが今まさに実施中の全国ツアーと、来たる1月11日に控えている渋谷TSUTAYA O-EASTでのツアー・ファイナルを見据えたうえで作ったというこのシングルは、零[Hz]の持つおいしい部分とこれまでにない新機軸的な部分を凝縮した1枚にして、彼らの光ある未来を予兆させる1枚でもある。 杉江 由紀