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INTERVIEW

零[Hz]

2021.11.26UPDATE

零[Hz]

メンバー:ROY(Vo/Lyric) Rio(Gt) Leo(Gt/Prog) TEIKA(Ba) RYOGA(Dr/Mani)

インタビュアー:杉江 由紀

伸び盛りなバンドならではの勢いを感じさせる零[Hz]は、今夏にシングル『VENOM』で急激な超進化を見せ、今年9月には恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンを無事成功させたことは記憶に新しいが、そんな彼らがこのタイミングで発表するのが、明らかなるネクスト・フェーズに突入したことを感じさせる、ファンへの率直にしてリアルなメッセージを込めたシングル『RENDEZVOUS』だ。そして、彼らは今まさに現在、1月11日の渋谷Spotify O-EAST公演を含む"零[Hz] ONEMAN TOUR「RENDEZVOUS CHORD」"にいそしんでいる最中でもある。ライヴ・バンドとしても着実に経験値を積んできた零[Hz]が、ここからさらに強く輝き出していくことは間違いない。

-零[Hz]は7月にシングル『VENOM』を発表したのちに、ワンマン・ツアー"零[Hz] ONEMAN TOUR「VENOMOUS BUG NOISE」"を行い、9月9日にはそのファイナルである恵比寿LIQUIDROOM公演を成功させましたが、その場では早くも今回のシングル『RENDEZVOUS』のリリースが告知されていました。また、そのシングルの発売日当日からは、1月11日のO-EAST(渋谷Spotify O-EAST)公演を含む"零[Hz] ONEMAN TOUR「RENDEZVOUS CHORD」"が、すでに開始されております。今年の"畳み掛け具合"は相当ですね。

ROY:畳み掛けさせてもらってます(笑)。ありがたいことに今年はすごく忙しいです。

Leo:去年も本当だったらもっと音源も出したかったし、ツアーもやってバンドとして成長したかったんですけどね。でも、やっぱりいろいろと状況的にシングルをフィジカルでは1枚しか出せなかったり、ライヴも思うようにはなかなかなできなかったりしたんで、今年は必ず精力的に活動していこう! って最初から決めてたんです。

-そうしたなか、7月の『VENOM』も、零[Hz]にとっては新たな一面を開拓したシングルとなっておりましたが、今回の『RENDEZVOUS』もまた、別の方向性で今までにない新境地に踏み込んだ作品に仕上がったようですね。

Leo:今回のタイトル曲「RENDEZVOUS」は、アーバンでエレクトロなサウンドが特徴のひとつなんですが、サビはしっかりロックな感じになってる曲ですね。順序としては事前にROYからまず"RENDEZVOUS"っていうタイトルを貰って、そこから曲を作り出していく流れでやっていきました。そして、この曲に関しては、ROYがRioと歌詞を一緒に書きたいっていうことも最初から聞いていたんですよ。

-ではまず、ROYさんがこの曲のタイトルを"RENDEZVOUS"としたかった理由についてうかがいましょう。この言葉は何をきっかけに浮かんできたものだったのですか?

ROY:ここまでに零[Hz]としてシングルの表題曲で掲げてきたタイトルや詞の内容を、改めて振り返ってみたときに、どれも前向きな姿勢で何かに立ち向かっていったり、乗り越えていったりするようなものが多かったんですよね。あとは、2020年の3月に出した『DISTURBO』のときは、自分たちが乗り越えられる側の歌詞だったり。そういうなかで、自分たちのファンには"チームゼロヘルツ"っていう名称があるんですが、今回のシングルに関しては不特定多数の人に向けてというよりは、ここで1回そのみんなに向けた詞を、ガツンとしたかたちで書いておきたいなと思ったんです。そして、これは自分たちの率直な想いを込めたラヴ・ソングとまではいかないですけど、取り方によっては、そういうふうにも取れる内容にもなるだろうということはわかっていたので、タイトルもその両方のニュアンスが感じられるようなものにしたいなと思って、言葉をいろいろと探していたら、ふとこの"RENDEZVOUS"っていうのに行き着いたんですよ。

Leo:これって宇宙開発かなんかの用語でもあるんでしょ?

ROY:そうそう。フランス語の"Rendezvous"がもとになってるんだけど、これには出会うとか会う約束っていう意味があるのね。だから、宇宙船や宇宙ステーション同士がお互いの機体や目標の小惑星と同一軌道上で接近したり、ドッキングしたりすることを意味するんだって。

-"RENDEZVOUS"というのは、どこかロマンを感じさせる言葉ですよね。

ROY:普段は離れ離れだとしても、確かな約束があったうえで出会うことができる関係っていう。僕からするとちょうどみんなに伝えたい意味合いとしてぴったりあてはまるタイトルが、この"RENDEZVOUS"だったんですよ。字面として見てもかっこいいし、これしかないな! ってなりました。

-ちなみに、この詞をRioさんと一緒に書きたかった理由はなんだったのですか?

ROY:そこも"RENDEZVOUS"というタイトルと繋がっているんです。Rioはこれまでも曲によって歌詞を書いてきてくれている存在なので、この曲では零[Hz]の歌詞担当である僕とRioが、ふたりで"RENDEZVOUS"しながら1曲の詞を仕上げていくっていうことを、初めてちゃんとやってみたかったんですよ。つまり、チームゼロヘルツのみんなにバンドからのメッセージを伝えるうえでは、僕個人としての言葉よりも、Rioと組んで書いた詞のほうが零[Hz]からみんなに伝えたいこととして、より説得力が増すだろうということで今回提案させてもらいました。

-かくして、この"RENDEZVOUS"はコンポーザーであるLeoさんが、ROYさんからタイトルを貰ったあとに作り出していった曲だったということですが、聴かせていただいた印象としては、先ほどおっしゃっていたアーバンでエレクトロなサウンド、という以上にコードの使い方メロディ運びなど、あらゆる面での高度な作曲スキルを感じることができました。正直、バンドマンが作った楽曲という次元を超えたクオリティといいますか、これは理論などもきちんと勉強された方が作ったものなのでは? とも思えたのですけれど、Leoさんはもしかしてこれまでに作曲についてどこかで習ったり、どなたかに師事されたご経験があったりはしますか?

Leo:一応、音楽の専門学校には行ってました。1年間ギターを学んでいたことがあって、そのときに最低限の音楽理論はやってます。それと、作曲に関してはまた別に教えてくれる先輩がいて、その人は現在もいろいろなメジャー・アーティストの制作に携わっているすごい方で、わからないことがあると電話して聞いたりすることはありました。

-やはりそうでしたか。この曲に限ったことではないのですが、零[Hz]が提示する楽曲クオリティの高さにはそれ相応の理由があったのですね。

Leo:ただ、一番大きいのは、とにかくいっぱい作るっていうのが自分にとってひとつの修業みたいになっているところがある気がします。人から教わってもそれだけでは身につかないというか、自分でたくさん作っていくことでやっとわかってくることも多いので、未だにそこは勉強を続けている感じですね。

-そういえば、最近メンタルエラーというボーイズ・アイドル・グループに、零[Hz]は曲と詞をともに提供されていらっしゃいますよね。ある意味、このトピックスも、零[Hz]の生み出す楽曲完成度の高さを証明するものなのではないかと思うのですよ。

Leo:ありがとうございます。昔の自分はまさにギター脳で、曲は全部ギター・リフから作っていたんですけど、結局それだとだんだんどれも似通ってきてしまうんですよね。ある時期からは曲の作り方自体を見直して、今はまずヴォーカルが主役っていう観点で作るようになりましたし、鍵盤の音でコードやメロディを打ち込んでいくようなスタイルにしたうえで、ギターを最後に入れるようになったら、自然と生まれてくる曲の幅が広がりましたし、わりといい感じのものが出てくることが増えました。

-さて。ここからは、いよいよ「RENDEZVOUS」のレコーディングについてのお話をうかがってまいりましょう。ドラマーのRYOGAさんからすると、この曲を表現していくうえで大切にされたのはどのようなことでしたか?

RYOGA:ギターのメイン・リフと他の弦楽器の音がほぼユニゾンみたいになっている曲なので、そこに合わせて叩いていこうとすると、ドラマー的には手を動かすのがすごく難しいリズムでしたね。でも、なんとかこのユニゾン感を生かしたかったので、自分としてはそこをどうプレイしていくが最大のポイントでした。

-先ほどLeoさんのおっしゃっていた、いわゆる"都会的なサウンド"を醸し出していくのにあたり、ドラムのチューニングやヒットの仕方など、音作りの面で留意されたことは何かありましたか?

RYOGA:これは毎回そうなんですけど、この曲でもスネアの音とか、音質の部分はミックスのときにLeoとかなり話し合いをしました。

Leo:ラウド寄りにしすぎないっていうのは意識したよね。

RYOGA:特にそこはキックか。普段だとキックの音はアタッキーな感じでガンガン前に出すんですけど、この「RENDEZVOUS」では、あえて全体のバランスも考えてなじませるっていう加減にしましたね。かといって、変に落ち着きすぎちゃうのもまたそれは違うんで、ラウドすぎないけどちゃんとカッコいいっていうところを目指しました。

-相方であるベーシストのTEIKAさんは、この「RENDEZVOUS」を録っていく際にどのようなことを重視されていかれました?

TEIKA:ベース的にはそんなに難しいところはあんまりなかったんですけど、2コーラス目のあれはCメロっていうのかな。そこはちょっと、動きのあるフレーズになってますね。あとは、LeoからのオーダーでAメロではシンセ・ベースみたいなやや変わった音で、ミョンミョンした弾き方もしたところもあります(笑)。レコーディング前には今回の写真も撮り終わってたんで、雰囲気とかイメージもわかったうえで弾けてレコーディングはしやすかったです。

-一方、ギター隊のおふたりは、「RENDEZVOUS」といかに対峙していくことになったのでしょうか。

Leo:今さっきTEIKAの言ってたAメロは、ギターも普段は使わないペケペケしたような音を意図的に使いました。ほんと、これは単体で聴くと全っ然カッコ良くない音なんですけど(笑)、Rioの弾いてるフレーズとハモったり、バンド・サウンド全体やROYのヴォーカルと交じったりすると、途端に良く聴こえるっていうなかなか不思議なつくりになってます。

-化学反応が生まれることを狙ってのアンサンブルを練られたわけですね。

Leo:ソロも僕からRioにリレーしていたりするので、ツイン・ギターとしての面白い存在感はそういうところでも出せたと思います。

Rio:今回の「RENDEZVOUS」はお洒落な曲だよね。イントロというか、ギターのリフも、僕は今までに聴いたことがないような展開で、初めてデモを聴いたときはほんとに驚きましたもん。Leoってすごい曲を作るなぁ! と改めて感じましたし、自分にとっては新鮮なフレーズが多いだけに、スタジオで座って弾けるレコーディングはともかく、ライヴで動きながら弾くのが今はちょっとまだ指の動きが慣れてなくて大変です(苦笑)。

TEIKA:その感覚はめっちゃわかる! 毎回こんなに違うパターンのイントロ、Leoはよく考えつくなって感心するもん。

-当然、そこは聴いている側からしてもインパクトを感じるところですよ。

Leo:作ってる自分自身が、飽きちゃうようなことはしたくないんですよね。新しく作る曲である以上は、何かしらそこに新しさを入れていきたいんです。

ROY:新しいという面からいくと、実はこの「RENDEZVOUS」に関しては歌も発声方法が他の曲とはまったく違いました。言葉では結構説明しにくいんですが、語尾あたりの力を少し抜くというか、一番わかりやすく言うと語尾はあえぎ声? みたいな響きを少ししていて、残すような息の使い方をしながら歌っていったんです。

-なるほど。繊細な感情表現を突き詰めていったときに、あえぎ声に近いような発声が「RENDEZVOUS」には最もフィットしたわけですね?

ROY:そうなんですよ(笑)。切なさとか、伝えたい! って気持ちがそういう歌い方をすることでより出せたんじゃないかと思います。