DISC REVIEW
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アニメへの愛。原曲への愛。そして、リスナーへの愛。このアルバムはそんな三つ巴の愛に溢れた作品に仕上がっている。様々なアーティストたちが作り上げてきた新旧の有名アニソンを計11曲も詰め込んであるだけに、今作は日本のサブカルチャーをMary's Blood流の解釈でまとめあげた、超プロフェッショナルな同人音楽として聴くこともできそうだ。"あの曲がこうなるのか!"、"この曲を姐さんたちが表現するとこんなことに!?"と、多くの納得や驚きを得られるという意味で、ここにはオリジナル・アルバム以上の面白みが満ちているとも言える気が。中でも「魂のルフラン」で聴けるEYEの母性ダダ漏れ具合は秀逸すぎて思わず"還りたくなった"ほどだ。姐さんたちの推しへの愛は、やはり激しく熱かった!! 杉江 由紀