DISC REVIEW
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TRIVIUMの7枚目となる本作は彼らの立つステージがさらにもう1段上がったことをはっきりと示す円熟の1枚となった。静謐さと厳かなイメージを湛えるタイトルから容易に想像できるイメージそのままに、スピードや勢いに頼ることなく壮大で深みのある楽曲が数多く収録されている。デビューから12年のキャリアを経て、ついに理想に現実が追いついたということか、タイトル・トラックは3作前の『Shogun』の制作時期に原型が作られ、これまで8年もの期間あたためられてきた楽曲。先行してMVが公開されている「Until The World Goes Cold」を始め、今の彼らの器量があってこそのミッド・テンポな楽曲の数々がメタルの奥深さを教えてくれる。 米沢 彰