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DISC REVIEW

Shogun

TRIVIUM

『Shogun』

Release Date : 2008-09-24
Label : ROADRUNNER JAPAN(W)(M)

中堅メタル・バンドの中で最もそれらしい風格を漂わせていたトリヴィアムが「将軍」というタイトルのアルバムをリリースすると知った時は、思わず「うまい!」と思ってしまった。 サマーソニック08でも早速プレイされた「キィーリステェー、ゴォーメェン!」でお馴染みのリード曲「切り捨て御免」で幕を開ける本作は、3rdアルバム「The Crusade」の延長にある<技>の作品だ。咆哮にも勝るギターのリフと、比率の減ったクリーン・パートのヴォーカル・メロディーよりも美しいギターのメロディーなど、とかくギターが主役ではあるが、リズム隊も負けずとまるで噴火が近い活火山の地鳴りのような唸りとエネルギーを生んでいる。がらりとテンションを一変させる展開を汲んではいるが、一貫して重く暗い印象だ。2ndアルバム「Ascendancy」のようなキャッチーさがほとんど消えてしまったのが個人的に少し残念ではある。(MAY-E)