DISC REVIEW
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2ndアルバム『Suicide Seasons』(2008年)で大ブレイクし、デスコア、メタルコア・シーンを牽引していた若きロック・ヒーロー、BRING ME THE HORIZONの4作目。当時ムーブメント視されつつあったシーンから戦線離脱を図った前作『There Is A Hell Believe Me I've Seen It〜』のダイナミックなインパクトも凄かったが、今作も、飽和状態のメタルコア・シーンに再び風穴を開ける会心作だ。世界観を打ち出した濃密なサウンドとエモーショナルなメロディ・パートがとりわけ印象的だが、ヘヴィなパートは更に研ぎ澄まされ、アグレッシブに聴き手を揺さぶってくる。先行公開されていたMV「Sleepwalking」を既にチェックの方はお分かりだろう、カリスマ・フロントマンOliver Sykes(Vo)のルックスはすっかり落ち着いてしまったが、少し大人びたその佇まいは、世界を股にかけるヘヴィ・ロック・バンドの風格たっぷりだ。 MAY-E