MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

BRING ME THE HORIZON

2015.09.16UPDATE

2015年09月号掲載

BRING ME THE HORIZON

メンバー:Oliver Sykes(Vo)

インタビュアー:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-通算5枚目のフル・アルバム『That's The Spirit』が完成しましたね。個人的には今年リリースされたロック・アルバムの中で1番の傑作だと思います。そんな大充実の今作が完成した今の気持ちを教えてください。

そんなことを言ってくれるとは嬉しいね。リリースまでの日をカウントダウンしているところだよ。曲作りを始めたのが1月だから、今年はほとんどこのアルバムに捧げたようなものだからね。録音は5月にやったんだ。こんなに長い間アルバム作りに費やしたのは初めてだよ。だからリリースがとても楽しみなんだ。

-今年の努力の集大成みたいな感じですね。

そうだね、この時点までの。

-先月Youtubeで公開したTrack.3「Throne」のミュージックビデオが1ヶ月強で約860万PV、Track.2「Happy Song」が約640万PVと凄まじい勢いで再生されています。今作への期待の高さがリリース前からヒシヒシと感じるのではないでしょうか?

まぁ、そうだね。ただ俺たちは毎回違うサウンドを作るバンドだから、何を期待すればいいのかわからないという人もいるし、前のままいてくれればいいのにと言う人もいれば、変化にワクワクしてくれる人もいるんだ。俺たちも特定の反応を期待しているというよりは、どんなふうに驚いてくれるんだろうと思っているよ。俺たちは常に期待を裏切って、前作よりもいいものを作っていきたいという思いがあるんだ。怖いのとワクワクするのと両方だね(笑)。

-今作のアルバム制作の過程を詳しく教えてください。ギリシャのサントリーニ島でレコーディングしたんですよね?

そうだよ。去年の終わり、ウェンブリー・アリーナで俺たち史上最大のショーをやったんだ。クリスマスは少し休みを取ったけど、全員がすぐにでも仕事に戻りたいって気持ちだったから、みんなで俺の家に集まって新年早々曲作りを始めたんだ。曲作りは3ヶ月くらいかかったかな。今までで1番長く時間をかけたし、1番努力もしたと思う。ほとんど毎日、朝早くから書いていたね。俺たちはだいたいどこか人里離れたところに行って曲を書くんだけど、今回は全部俺の家で書いたんだ。だからレコーディングはどこかもっと辺鄙なところに行こうって話になって、それでサントリーニでやることにしたんだ。

-サントリーニというと思い浮かぶのが青い海などで、観光地として有名ですよね。レコーディングに行くという話はあまり聞かない気がしますが......。

それまで自宅で書いていたから全然違うタイプのところに行きたかったっていうのもあるんだ。いつもはレコーディングというともっと工業都市みたいなところに行くけど、今回は全然違うところに行きたいと思った。あと、今回はセルフ・プロデュースだから、プロデューサーの分の予算が浮いたからね(笑)。しかもレコード会社が払ってくれるって言うし。通常、プロデューサーを使うとものすごくお金がかかるんだ。

-なるほど。少しは観光もできましたか?

そうだね。島の端っこみたいなところにスタジオがあって目の前が海だったからね。40分も車を走らせれば1周できるような島だし。とにかく素敵な場所だったよ。あそこでレコーディングしたことで、レコーディングの方法自体も変わったんだ。通常はドラムだけ全曲録って、それからヴォーカルだけ録って......という感じだけど、今回は1曲ずつレコーディングしたんだ。そうしたら少しずつ休憩を取ることができて、外の空気を吸いに出たりとかできるようになった。とても楽しかったよ。

-レコーディングの環境がアルバムへのアプローチにも影響を与えたりはしたのでしょうか。

まぁ、曲作り自体はもう終わっていたからあまり変化はなかったけど、環境がすごく良かったから気分良く取り組むことはできたね。

-今作は初めて外部のプロデューサーを迎えずに2012年にBRING ME THE HORIZON (以下:BMTH)に加入したJordan Fish(Key/Vo)を共同プロデューサーに迎えていますがその真意は?

そうだね。もともと俺たち自身その手のサウンドを大事にしているというのはあるけど。でも多くのプロデューサーはあまりキーボードやシンセを中心的に考えていなくて、どちらかというとバッキング用の楽器だと思っているんだよね。バックグラウンドに使うのもいいけど、今回は自分たちでやるというのもあって、前に持ってきたんだ。もちろん今まで一緒にやってくれたプロデューサーについてリスペクトの気持ちはいつでも持っているけどね。今回も世界的にビッグな人と組むことも可能だったのかも知れないけど、誰かとやるっていうのは妥協が伴うような気がするから、今回は自分たちでやってよかったと思ってるんだ。自分たちが何が欲しいのか考えがはっきりしていたから、それを音にするために何日も何週間もかけた。スタジオに入った途端に誰かにそれを変えられるっていうのはね......。どんなサウンドにしたいかは自分たちが1番わかってるから、今回は他人の意見は必要ないって思ったんだ。

-もしかしたら、結成10年を越えて、5枚目のアルバムということもあって、自分たちで何かを作る機が熟したと潜在的に思っていたのかも知れませんね。

そうかも知れないね。今まではアルバムの作り方を覚えていく過程でいろんな人の意見を聞いたり取り入れたりしてきたけど、その中で、本当に満足できるものを作るためには自分でやらないといけないのかも知れないと思うようになったんだ。自分のヴィジョンであって誰かのじゃないし、誰かの期待に応えるために音楽を作っているわけじゃないからね。自分のヴィジョンが明確なときに他人の手が入るとそれが磨り減ってしまうような気がする。100パーセント自分の思い通りの音にするには自分でやるしかないと思って。Jordanが入ったことによって初めてそれが可能になったんだ。あいつがすべてやってくれた。