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BLUE ENCOUNT田邊駿一のMOVIE ENCOUNT!(略してムビエン。) vol.3

BLUE ENCOUNT田邊駿一のMOVIE ENCOUNT!(略してムビエン。) vol.3

お久しぶりですね。暑いですね。私事ですが、最近ハーブを育て始めました。カモミールやバジルやワイルドチェリーやら。最初は親戚に苗をいただいたのがきっかけでした。が、面倒くさがりでお馴染みの私。てやんでぃ!こちとら忙しいんでぃ!こんなの育てて何が楽しいんだぃ!と、江戸っ子気味で半ばやっつけで育てていました。しかしある日家に帰ると苗にいくつかの蕾がっっ!Σ(゚д゚ )!もうそれ以来こいつらの虜です。片時も手放したくありません。嫁に行かせたくありません。彼氏とかできても紹介されたくありません。箱入りハーブです。意味がわからなくなってきました。こんな風に植物にさえとてつもない愛情を注いでしまう私に娘が出来た日にはどうなるのでしょうか・・・。


そんな先行き怪しい私がご紹介する作品は「アイ・アム・サム」!ブルース・ウィリス主演の隠れた名作恋愛映画「ストーリー・オブ・ラブ」の脚本を務めたジェシー・ネルソンさんの監督作。日本でも大ヒットしましたね。知ってるぞ!という方も多いと思います。最初に言いますが、本当に名作です。いきなり総合評価★★★★★(満点!ヤッホー!)。今回は、なぜこんなにもこの作品はすごいのか?ということを田邊視点で語りたいと思います。まずは監督の描写感。この監督さんは人間のホロッと見せる弱さや、誰しもが根底に持っている悲しみ&優しさを表現するのがとってもお上手。前述した「ストーリー・オブ・ラブ」。この作品は一言で言うと夫婦ゲンカ映画。倦怠期の夫婦がぶつかり合いながらも少しずつ絆を取り戻す物語。この映画のラストでブルース・ウィリスの奥さん役のミシェル・ファイファーがブルースに不器用に泣きながら愛を伝えるシーンがあるんですが、それがまさに人間の内から出る弱さ達を描写した素敵なシーン。この頃からジェシー・ネルソン節が出てたのかもしれません。


「アイ・アム・サム」ではこの節が炸裂しまくってます。もう、5分に1回、胸を締め付けられるほどの切ないシーンが連発するのです。ここまでの気持ちにさせてくれたのはやはり主演のショーン・ペンの力ですね。知的障がいの主人公サムを熱演!ショーンのこれまでの代表作品といえばサスペンスやアクション映画ばかり。そしてだいたいが悪い人役。そのイメージが強かっただけにこれを観る前は変な偏見がありました。。。しかし、この人はすごすぎるよ。あれだよね、ゲイリー・オールドマン然り、ジョン・トラボルタ然り、名悪役と呼ばれる俳優さんは演技力がずば抜けてますねヽ(;▽;)ノ


そしてサムの娘役のダコタ・ファニングーーーー!!この頃のハリウッドでは彼女の右に出る子役はいなかったんじゃない?もうなぜこの歳でこんなにも演技が上手なの?まさに才能ってやつですね。私にこんな娘がいたら片時も手放したくありません。嫁に行かせたくありません。彼氏とかできたら食い気味でぶっ飛ばします。箱入りダコタです。しかし彼女はその後の作品に恵まれずに最近ではすっかり個性派女優...。妹のエル・ファニングちゃんが最近すごく人気ですな!ディズニーの最新作「マレフィセント」でヒロイン役を演じているのもエルちゃんです。ファニング家は素晴らしい遺伝子ですね。嫁ぎたい。。。


すっかり横道にそれましたが、「アイ・アム・サム」見たことない方は絶対に見るべきです。知的障がいで7歳の知能しかない父親と7歳になろうとしている娘。困難に出合いながらも絶えることのない父の愛とその父を信じ続ける娘の物語。家族にせよ友人にせよ恋人にせよ、信じ合える人間関係ってとても大切。それを教えてくれる映画です。



『アイ・アム・サム』

2001年 | アメリカ | 133分
【監督】 Jessie Nelson
【キャスト】Sean Penn / Michelle Pfeiffer / Dakota Fanning / Dianne Wiest / 他

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