LIVE REPORT
LOUD PARK 10|DIR EN GREY
2010.10.16 @さいたまスーパーアリーナ
Writer MAY-E
06年以来、二度目となるラウドパークへの出演を果たしたDIR EN GREY。当時はまだ否定的な意見が多かったのも事実だが......4年を経て、状況は大きく変わった。
ステージ前には大勢のオーディエンスが集結。日の丸を掲げたファンの姿も見られる。「OBSCURE」「AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS」とヘヴィなナンバーを次々にお見舞いすると、客席には大きなモッシュピットが出現。グロウルを織り交ぜた京の猛獣系ヴォーカルに感化されるように、客席はまるでDIR EN GREY自身のツアーの如く、いや、それ以上に激しい盛り上がりを見せる。ラウドパークのステージを、完全に自らのものにしているのだ。彼らと親交の深いKORNが、この日のヘッドライナーを務めていたというのも運命的である。
07年頃から精力的に海外ツアーを行い、KORNやSLIPKNOTをはじめ数多くのラウド系バンドから絶賛を浴びていたDIR EN GREY。7thアルバム『UROBOROS』(08年)以降は、洋楽リスナーの間にもDIR EN GREYが、ヘヴィ・ロック・バンドとして認識、正当評価されるようになり、シングル「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」(09年)で、いよいよその壁を取っ払ったわけだが、この日のステージはそれを証明していた。
自らの体を打ちつけながら激しく体を揺さぶり、「ここが真実だ!」と吠える京の姿が印象に残る。
- 1