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INTERVIEW

COMRIZED

2023.05.11UPDATE

2023年05月号掲載

COMRIZED

COMRIZED management:ミヤタ社長(代表)
LEIWAN:卯月彩華
AIBECK:姫野たま子 ひなたゆか
EMPATHY:なぎ
Interviewer:MAtSU(GEKIROCK CLOTHING) Photographer:濱谷 幸江

東京ドームとか、海外のフェスだったらここまでやらなきゃいけないなと想像するようになって、それが結構パフォーマンスにも出るのかなと(ひなた)


-ひなたさんはどうですか?

ひなた:(映像を作る段階で)夜中から朝にかけてメモをしてミヤタさんに送ってたんですけど、すごく細かく送るもんだから編集のグループLINEに突っ込まれて。ここを修正してほしいとか、ここはメンバーをピックアップしてほしいとか、ここはフロアをもっと写してとかを朝まで送っていたんです。それで、自分でずっと観てるうちに、いつの間にか感動して泣けてくるんですよね。だからそのときを全部思い出せるDVDじゃなきゃダメだと思って。やっぱりZepp Haneda(TOKYO)ってなかなか立たせていただける場所じゃないので、全部思い出してもらいたいのと、あと初めて観た人が自分も行ってるような気持ちになってほしいなって感じたので、すごくこだわりました。部屋を真っ暗にして、大画面で観てほしいです。プロジェクターとか買って観てほしいです。

-隠れプロデューサーですね! AIBECKのライヴを先日半年ぶりに観させていただいたとき、ステージからの迫力やパフォーマンスのレベルがさらにもう1段階上がっていて、Zepp Haneda(TOKYO)を経てさらに進化したのかなと思ってるんですが、自分たちでも大きな公演を経てライヴに変化はありましたか?

ひなた:今まではZepp Haneda(TOKYO)みたいに2階席があるところに立ったことがなかったので、その想像ができるようになったというか、ここまで目線送れば2階席に届くんだなってわかったんです。普段AIBECKの曲をよく聴いてるんですけど、そのときに大きいところでやってるイメージをするようになりました。東京ドームとか、海外のフェスだったらここまでやらなきゃいけないなというのを想像するようになって、それが結構パフォーマンスにも出るのかなと。

-もっと壮大なイメージができるようになったということですね。姫野さんはどうですか?

姫野:私はラップの筒の中から覗いてるような世界でずっと生きてたんですけど、Zepp Haneda(TOKYO)を経験してから一気に視界が広がった感じです。抽象的になっちゃうんですけど、今までは本当に狭い道しかなかったのが開けていった感じです。その感覚を言葉にするのって難しくて。Zeppっていう1個デカい勝負をかけたあの日に向けて走ってきた時間と、それを経てライヴが終わった瞬間に今まで閉じ込められていたのが広がった感じ。たまに悩んだりするとまた狭まっちゃうんですけど、なるべく広くいようっていうふうに変わりましたね。

-EMPATHYは『EMPACD』のリリイべ真っ最中ですね(※取材は4月中旬)。このインタビューが公開されるタイミングではすでにリリースされているわけですが前回(※2023年4月号掲載)に続き、なぎさんからも聴いてほしい楽曲をぜひ教えてください。

なぎ:「MIGATTE」と「PSYCHO JUMP」を特に聴いてほしくて。これまで配信の音源があって、オタクさんたちにはイメージみたいなのがあると思うんですね。"ここのパートはこの子が歌ってた"とか。でもそうじゃなくて、新しく「MIGATTE」と「PSYCHO JUMP」が出たことによって、ちゃんと新しくスタートしたんだよっていうのがオタクさんに伝わったらいいなと思って。

-生まれ変わった、名刺代わりの曲ですね。

なぎ:新曲はめっちゃ面白くて(笑)。メンバーで"この曲の始まりはこうしようね"って勝手に決めてて、おはるぽん(求春ハル)が目立つ部分があるんですけど、おはるぽんのアカペラから入ろうという(笑)。"オペラ座の怪人"みたいにやろうって今日も話してました。

-なぎさんは、昨年激ロックDJパーティー("東京激ロックDJパーティー EDGE-CRUSHER Vol.168")に出演いただいた際、楽屋で出番の直前までMCの練習してるのを見て"真面目"だなと。やっぱり結成当初からのメンバーだし、グループを引っ張っていかなきゃっていう想いが行動として出てるんでしょうか?

なぎ:EMPATHYに入る前の高校生のときからこの事務所のやり方とかが大好きで、先輩とかもすごく大好きだったから、吸収できるものは吸収したいなって思ってライヴもいっぱい観に行って。それをEMPATHYに入ってからもずっと継続してるっていう感じで、引っ張っていくのとはまた別の気持ちです。

-どうですか。周りの先輩方から見てもなぎちゃんは真面目ですか(笑)?

ひなた:グループも違うので普段接することがあまりないんですよ。僕、人見知りなのでLEIWANさんと打ち解けるのも2年くらいかかったんです。だからなぎちゃんの発信するところをSNS上でしか見られてないんですけど、すごく尊敬しています。生誕のときのメッセージ・カードにも書いたんですけど、なぎちゃんの姿勢を尊敬してますね。

なぎ:照れますね。

-ここ(AIBECKとLEIWAN)が打ち解けるの、そんなに時間がかかったんですか?

ひなた:あまり僕から接しに行けなかったですね。

卯月:うっちゃん(卯月)自身もわりと人見知りなので、あっちから仲良くしてくれたら"イェイ!"みたいな(笑)。

ひなた:たぶん、男装したときに......。

卯月:ゆかちゃんの男装がすごくタイプで!

一同:(笑)

卯月:初めて自分からあんなに絡みに行ったのは男装のときでした。またしてください(笑)。

-ミヤタさんから見てなぎさんは真面目ですか?

ミヤタ:小6ぐらいですね。ちょっと生意気なんですよ。

なぎ:頑固です。生意気ですね。負けず嫌いで、目上の人でも思ったことあったら言っちゃうかも。でも生意気じゃないですよ。ミヤタさんには。

ミヤタ:うん(笑)?

なぎ:ちゃんと真面目に送ってますよ。LINEとか、態度とか。反抗してないです。

-東名阪ツアーは"全人類ヲタク化計画 東名阪から攻めますTOUR2023~2024"って言ってますよね。これの出どころなんだろうと思って遡ったんですけど、ハルさんのツイートからであってますか?

ミヤタ:ノリです。

一同:(笑)

-今日一番衝撃的な回答でした(笑)。その東名阪ツアーに向けての意気込みをぜひお聞かせください!

なぎ:EMPATHYの知名度って、自分たちの努力とかのせいもあってすごく低いんですね。だからワンマンをすることによって、そこにいる人たちだけじゃなくていろんな人に知ってほしいっていう意気込みでいます。せっかく2024年にZeppが控えてるから、Zeppに繋げるライヴにしたいし、初めてのツアーだし。

-関東のお客さんだけじゃZeppワンマンは埋められないですしね。

なぎ:そうですね。全国各地で"オタク化計画"としてやりたいですね。

-Zeppワンマン経験者の先輩方からアドバイスはありますか?

卯月:私もまだまだなので......。東京だけじゃなくて、全国各地に"待ってるよ"って言ってくれるオタクさんが増えることはめちゃくちゃ嬉しいし、そこの土地にオタクさんがいるっていうことは自分たちも会いに行けるってことだから、どんどん増やしていきたいですね。自分たちのグループも、事務所全体としても。

-たぶん自身が思ってる以上にEMPATHYに会えることを待ち望んでいる方が多いと思うので、いざ現地まで行ったらすごく楽しくて、本当の意味でのファンも増えて、自分たちのパフォーマンスの引き出しも増えていい機会ですよね。

なぎ:絶対面白いです。でも本当にまだまだやれることがいっぱいあるから、ギリギリまでたくさん粘って、来てもらえるように気持ちを動かしたいですね。

-ところで、COMRIZEDって所属メンバーがソロの曲をたまに出してますけど、基本的に他のグループの曲を歌うじゃないですか。

ひなた:うちの大神(のん)と(となりの)アイルがEMPATHYの曲(それぞれ「DAIKANSEI」、「KAMINOKE」)を歌いました。

卯月:澪とうっちゃんは自分たちの曲(それぞれ「新牙 -SHINKIBA-」、「スタートライン」)歌いました(笑)。

-うっちゃんは例外で(笑)。他グループの楽曲を使用するのは何か意図があるんでしょうか?

ミヤタ:ないです。自分の好きな歌歌っていいよって。

-結果、他グループの楽曲が出てくるんですね。ファミリーですね!

なぎ:ちゃんと理由もあります。5月1日に、望月しの(EMPATHY)と私のカバーでLEIWANさんの「ブンシャカ」(2022年リリースのシングル)を出せさてもらうんですけど、「ブンシャカ」をお借りした理由が、(白ごま)こまつ菜と私ともち(望月)が初期メンで、"初期メンが3人いるのにEMPATHYの曲をふたりで歌うの寂しいよね。歌うなら3人で歌いたい"ってなって。ちょっと失礼な聞こえ方になってしまったら申し訳ないんですけど、先輩の曲をあえて歌ってみたいなって思ってお借りさせていただきました。

卯月:「ブンシャカ」意外。

なぎ:R18ですよね(笑)。

卯月:それが決め手(笑)?

なぎ:違うんですけど、どれが私たちっぽいかなと思って。もう録り終わってるんですけど、本当にレコーディングのときヤバかったです(笑)。

姫野:小学3年生なのでわからないです。

なぎ:聴いたらわかる!

-楽しみにしてます! ここまでの座談会でも伝わってきたんですが、お互いのグループを尊重し合ってていいですよね。お互いがライバルで、且つファンという関係性はすごく風通しもいいし刺激も与え合ういい形だなと感じてます。最後にミヤタさんから前回に続き、"みんなここが良くなったよね"っていうお褒めのお言葉タイムをぜひお願いします(笑)。

ミヤタ:まずひなたは、ライヴへの向き合い方が上手になった。

ひなた:本当ですか!

ミヤタ:ただ、もっとチャレンジしてもいいかなと思います。まだいけるんやない?

ひなた:う~ん、ヒント!

ミヤタ:ヒント? 喋る。

ひなた:喋るか~! でも最近いっぱい喋れるようになりました。

-MCの雰囲気作りってことですね。

ミヤタ:でも難しいよね。ステージの上でどこまでどうなったらええんやろみたいな。

ひなた:声質が結構落ち着いちゃってるので......。

ミヤタ:バカなときのほうがいいかもしれない。

-バカなときっていうのは振り切ってるときですか?

ミヤタ:そうですね。