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INTERVIEW

COMRIZED

2023.09.12UPDATE

2023年09月号掲載

COMRIZED

LEIWAN、AIBECK、EMPATHYのアイドル・グループ3組が所属するCOMRIZED managementの7ヶ月連続企画の最終回となる今回は、COMRIZED結成1番目のグループ AIBECKが登場。初の海外公演や楽曲のリリースなど、2023年上半期を振り返ってもらいつつ、9月15日と目前に迫ったZepp Shinjuku (TOKYO)でのワンマン・ライヴ"AIBECK 4th ONE MAN LIVE"への意気込みを訊いた。

AIBECK:塩藤さやの 星乃さゆみ となりのアイル 大神のん 姫野たま子 ひなたゆか
COMRIZED management:ミヤタ社長(代表)
Interviewer:MAtSU(GEKIROCK CLOTHING) Photographer:濱谷 幸江

-7ヶ月連続企画もなんと今回で最終回です。最後はCOMRIZED結成1番目のグループ、AIBECKで締めくくれればということでよろしくお願いします。2023年も折り返し地点を過ぎた(※取材は8月中旬)ということで、この半年で思い出に残ってるライヴがあれば教えてください。

塩藤:初の海外ライヴとか、一般の人が通るショッピング・センターでのライヴですかね。(アーバンドック)ららぽーと豊洲(シーサイドデッキ メインステージ)とか(イオン)レイクタウン(kaze 1F 光の広場)とか。小さい頃にショッピング・センターでアイドルのステージとか観てたんですけど、そうやってショッピング・センターでライヴするのずっと夢だったんですよ。一般の人にたくさん観られたいって思ってて。それがようやく今年叶えられました。

アイル:逆にめっちゃ悔しかったほうなんですけど、とある大阪遠征のライヴですかね。たぶんメンバー全員記憶に残ってるライヴかな。"もっといける!"と思ってたけど現実見せられたというか。

-そんななかでAIBECKもバンド・シーンとのクロスオーバーとして、7月に"HOMIES(vol.207)"でAzami、ヴァジリアントマトとの3マンが開催されましたね。サウンド的にはAIBECKがCOMRIZEDで一番バンドっぽいかなと思っているのですが、意外とバンドとの対バン企画は少ない印象です。

大神:サーキットに出させてもらうようになっただけで、箱自体も別にアイドル箱でアイドル並びだったから、バンドさんとガッツリっていうのはほぼ初めてだったと思う。だから最近ちょいちょい増えてきたんです。

姫野:今年はCODE OF ZEROさん("COZ×AIBECK×RizM")、花冷え。さん("花冷え。× 町田CLASSIX pre.「春の大解放祭2023」")ともやりましたね。

-"HOMIES"で何か新たな収穫や今後に生かせそうな発見はありましたか。

大神:AIBECKにないパターンの、すげー面白いライヴを見せてもらったんですよね。AIBECKってもうどストレートすぎて、別に面白い人間が集まってるというより、つまらない人間の集まりだから。馬鹿正直すぎて面白みの部分で言うと"ない"と思うんですけど、ヴァジトマ(ヴァジリアントマト)兄やんからはユーモアの部分とか、熱いだけがいいライヴじゃないみたいなのを教えてもらった気がしますね。全員いい人たちでした。

星乃:めっちゃ楽しかったです。アイドルさんのライヴを普段あまり観ないので。でもかといってライヴを生で観ることってあんまりなくて。お金を払ってライヴハウスに行くってことがなかったんで、さっき言ってた記憶に残ってるライヴってのがそれこそ"HOMIES"だったんです。"あぁ、音楽って楽しいんだな"って思った日でしたね。2バンドとも違うかっこ良さと面白さがあった。

大神:書けるかどうかわかんないんですけど、最近のアイドル対バン、クソつまらなくて。この6人になってすぐの頃は出番がトッパーとか最初のほうとか、名前聞いたことないようなグループさんとの並びでとか多かったんですけど、最近ありがたいことに最後のほう、トリとか、名前聞いたことあるグループさんとの並びが多くなってきて。フロアのみなさんも、AIBECKって名前をもう知ってくれてる方々っていう場面が多いんですよね。めちゃくちゃ嬉しいし、あの頃――2~3年前とかはそれを求めてたはずなのに、いざそうなるとクソつまんねぇなと思ってしまって。だからもう、手当たり次第に出て道場破りみたいなことしたいんですよ。刺激が欲しいですね。

ミヤタ:野獣やん。

一同:(笑)

-アイドル界って実はそんな好きじゃないけどアイドルやってます、っていう人が一定数いらっしゃると思ってるんですけど(悪い意味ではなく)そういう子っています?

姫野:私はアイドルの畑でしか生きてこなくて、カラオケ行ったときにアイドル以外の曲歌わない人だったんですよ。生粋のアイドルが好きで、モーニング娘。さんで"アイドルってこんなのあるんだ!"ってなって、そのあとAKB48さんに出会ったり乃木坂46さんに出会ったりしてきてるから、最初にアイドル目指したときは王道でフリフリでパニエめっちゃ履いて、制服みたいな衣装着たり、清楚な衣装着たり、アイドルステップ踏みたくて、とかいろいろ思ったんです。でも私アイドルステップが踏めなかったんです(笑)! 練習したんですけど、どうしてもジョイマンになっちゃったからもうダメで。

ミヤタ:ジョイマンに謝れ。

一同:(笑)

アイル:ツーステップあって良かったね。

姫野:一生懸命練習して盆踊りからツーステップになったので、私は!

前回の座談会(※2023年5月号掲載)でも練習秘話聞きましたね。

姫野:そうですね!

-少し遡りますが、2023年の初リリース「EggmaN」についても触れられればと思います。

姫野:去年お披露目してたんですけど、アルバムには間に合わなかったんですよ、レコーディングが。

ひなた:去年の3月だね。川崎 CLUB CITTA'。

アイル:3月20日の"IDOL LIVE JAPAN supported by LiVE GiRLS JPN"。

塩藤:だから銀衣装だった。

ひなた:だってびっくりしたもん。ここで、配信で初披露だった。

姫野:LEIWANさんのツアー("LEIWAN SHOCK the JAPAN TOUR")初日が川崎だったんですよ。あのあとに"IDOL LIVE JAPAN"さんの対バンがあって、そのときの出番でお披露目させていただきました。照明も音響さんも「EggmaN」の世界観に合わせてくださって、すごかった。

アイル:aya先生(振付師)が表現したかったやつをさ、スイッチャーさんがきれいに透かしてくれてたんだよ。

姫野:そう、動画観たら思い出すよ絶対。

アイル:青春の思い出アルバムの場面あるじゃん。あれをきれいに表現してくれてたの。ちょっと透かして。俺ら透けてたんだよ。

-1年越しにリリースしましたという形ですが、そのときに歌っている感じのイメージと今歌っている感じでは、歌に込める感情もちょっと変わりますよね。

ひなた:正直、最初の「EggmaN」は想いはあったんですけど、"みんな~が~"とか、オタクさんに向けてとか、メンバーに向けて結構アツくなるんですよ。そのあと姫野さんが1回大事件を起こしまして。それを経て去年の8月にまた「EggmaN」をやったんです。

姫野:仲直りしたあとのライヴだね。

ひなた:それで"あぁ大事やな"って思いました。

大神:「EggmaN」はたぶん永遠に完成することないのかなと思いますね。そのときそのとき、毎日を積み重ねていくことでまた変わっていく曲かなと。

姫野:その日によっても違うよね。

大神:(「EggmaN」をやるのは)大事な日っていうか、メンバーがどうしてもやりたいって言った日か、ミヤタさんが思いついた日だけですね。

-普段のアッパーな楽曲とは逆で、壮大なスケールの楽曲じゃないですか。ああいう曲でお客さんの心をちゃんと掴めるのは、グループとしての規模感が上がってるというか、ちゃんとステップ・アップして、自信を持って聴かせられる曲になっているんだなと感じますね。

大神:フロアのオタクさんからしても、最初に聴いたときの"いい曲だな"って感想と、また今聴いている「EggmaN」って違うと思うんです。そういう意味で言うと特別な曲で、一生完成しないのものを一緒に作り上げていってる感じかなって。

-ありがとうございます。続いて8月22日に「無限ツーステ」、「無限STEPPER」という、超ストレートな名前の楽曲がリリースされましたね。「生誕祭」(COMRIZEDの2023年2月リリースのシングル表題曲)と同じ匂いがしてるんですが!

ミヤタ:これはね、遅刻しそうなときのBGMにめっちゃ合います。めっちゃ臨場感出る。

大神:本当に筋トレとかランニングとかにめっちゃいい! AIBECK好きじゃなくてもたぶんツーステ踏めるリズムって耳障りがいい、心地よいリズムなんですよね。ツーステにもいろんな踏めるリズムがあるんですけど、その中でもたぶん「無限STEPPER」とか「無限ツーステ」って、楽しい気持ちいいリズムで踏めるようなBPM、リズムになってるから。

姫野:なんかテンションが上がるんじゃない?

大神:ツーステ自体はいろんな曲で踏めるけど、うちらの中でこのリズムは好きだけどこのリズムは嫌いみたいなのがあるんですよ。ゆっくりすぎるとか速すぎるとか。その点AIBECKの「STEPPER」(2021年12月リリースのシングル)とか「AISola」(2021年2月リリースの第3弾デジタル・シングル)とかは一番気持ちいいリズムで踏めるようにしてもらってるから。そこは自信がある。

ミヤタ:そうね。

姫野:全スポーツに対応できる。アスリートたちを育てる。

ミヤタ:ジャンル分けでリリースして、みたいな。そういうことですね。

大神:やっぱ身体動かしてこーぜって。今からアップ始めてAIBECKのワンマン("AIBECK 4th ONE MAN LIVE")万全な体調で行こーぜって。

星乃:すごい気持ち良く走れる。

大神:追い込みとかね、最後の。

姫野:信号待ってる間とかも(※身体を上下に揺すりながら)こうなっちゃうもんね。